通信制高校の面接を制す!当日だけではなく「準備と意識」が合格を左右する5つの視点

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通信制高校の選び方

「通信制高校の面接って、どんなことを聞かれるの?」「うまく話せなかったら落とされるのでは…?」
はじめての面接に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

通信制高校では、入試に学力試験を課さず、面接を通じて受験生の人柄や学ぶ意欲を重視する学校が増えています。つまり、“正しい答え”を用意することよりも、“あなた自身の気持ち”を伝えることが大切なのです。

この記事では、通信制高校の面接でよく聞かれる質問だけでなく、逆質問・生活設計・非言語の印象まで踏み込んだ「差をつける面接対策法」を5つのテーマで徹底解説します。
他の受験生と一歩差がつく、あなたらしい面接準備にぜひ役立ててください。

通信制高校の面接とは?学力より“人となり”が問われる理由

通信制高校の入試では、「面接」が合否に直結する最重要プロセスのひとつです。しかし、多くの人が抱く「面接=試験に受かるか落ちるかを見極める場」というイメージとは、少し性質が異なります。通信制高校における面接は、むしろ「その人を受け入れるための対話」「入学後に必要なサポートを見極める時間」と言っても過言ではありません。

この見出しでは、通信制高校の面接がなぜ「学力」よりも「人となり」を重視しているのか、面接の背景と目的を掘り下げて解説します。


通信制高校の入試における「面接」の位置づけ

一般的な全日制高校の入試では、筆記試験の点数が合否を決める大きな要素となることが多いですが、通信制高校ではその構造が大きく異なります。文部科学省が公表した資料や各校の入試要項を見ても、通信制高校の大多数は「面接」と「書類選考(志望理由書など)」を入試の中心に据えており、学力試験を実施している学校はごくわずかです。

その理由は、通信制高校が担っている「受け皿」としての役割にあります。通信制高校には、

  • 学校に通えなくなった人

  • 自分のペースで学びたい人

  • 働きながら学びたい人

  • 再出発を考えている社会人や中退経験者

といった、非常に多様な背景を持つ生徒が集まってきます。彼ら・彼女らのニーズに応えるには、単に学力だけでは測れない部分に目を向ける必要があります。だからこそ、通信制高校の面接では「人柄」「誠実さ」「学ぶ意欲」など、数値では表現できない個人の内面が重視されるのです。


面接は“評価”よりも“理解”が目的

通信制高校の面接は、受験者の欠点を探すものではありません。むしろ、その人の「強み」や「頑張ろうとしている姿勢」に光を当てようとする場です。

例えば、面接ではこんな質問がされます。

  • 「高校でどんなことにチャレンジしたいですか?」

  • 「これまでの学校生活で困ったことはありましたか?」

  • 「通信制高校を選んだ理由は何ですか?」

一見すると選別のように見えるこれらの質問も、実際は「あなたの希望にこの学校が合っているか?」「卒業に向けてどんなサポートが必要か?」を知るために行われています。

つまり、通信制高校の面接とは、学校と受験生の“相互理解”の場だと言えるでしょう。


面接で「人となり」が問われるとはどういうことか?

通信制高校が見ている「人となり」とは、抽象的な性格のことではありません。主に以下のような項目が、会話の中でチェックされています。

項目 内容
学習への姿勢 勉強が得意・不得意かではなく、「学ぶことに前向きか」が問われます。
自己管理能力 通信制では自学自習が基本。生活リズムや時間の使い方への意識も見られます。
社会性 挨拶や基本的な礼儀を守れるか。集団行動に支障がないかなど。
問題解決力 過去の困難(不登校など)への向き合い方や、立ち直ろうとする力。
コミュニケーション力 簡単な質問に対して、自分の言葉で誠実に答えようとしているか。

これらはすべて、「学校生活を送るうえで欠かせない力」です。通信制高校は、一人ひとりが無理なく学び続けられる環境をつくろうとしているため、「どんなサポートがあればこの人は卒業できるか?」という視点で面接が行われます。


学力は“不問”ではないが“重要ではない”

通信制高校では「学力試験」が行われない場合が多いからといって、まったく学力が見られていないというわけではありません。提出された作文や面接時の話し方、質問に対する理解力などから、学習への基礎的な理解力があるかは判断されます。

しかしそれでも、評価の中心になるのは「意欲」や「将来に向けた目標」の部分です。完璧な回答や流暢な話し方でなくても構いません。重要なのは、学校生活に対して前向きに取り組もうとする姿勢です。


“自分らしく伝える”ことが最良の対策

通信制高校の面接において最も大切なのは、「自分をよく見せよう」とするよりも、「自分らしく伝える」ことです。なぜなら、学校側もあなたの“ありのまま”を知ることで、本当に必要な支援や学びの方法を一緒に考えていきたいと思っているからです。

たとえば、

  • 「不登校の時期があったけど、今はまた勉強したいと思っている」

  • 「人と話すのが得意ではないけれど、今後は自信を持てるようにしたい」

  • 「高校卒業後は、自分に合った仕事を見つけたい」

こうした気持ちを素直に伝えることが、最大のアピールになります。

よくある質問だけじゃ不十分?“逆質問”と“生活設計”も評価される時代へ

通信制高校の面接というと、「志望動機は?」「将来の夢は?」といった“聞かれる側”としての対策ばかりに目が向きがちです。しかし、近年の通信制高校の面接では、それだけでは足りない場合があります。というのも、面接官側も「生徒自身が自分の将来や高校生活についてどれだけ具体的に考えているか」「学校について理解を深めようとする積極性があるか」といった視点を重視し始めているからです。

この見出しでは、従来の受け身な面接対策にプラスして、“逆質問”や“生活設計”を通じたアピールがなぜ大切なのか、そしてそれをどのように面接で伝えればよいのかを解説していきます。


「聞かれたことにだけ答える」では物足りない時代に

通信制高校は、全国的に見ても年々志願者数が増加しています。とくに大都市圏では、同じタイミングで複数名の受験者がいることも珍しくありません。そのため、「合格率がほぼ100%」とされていた通信制高校でも、面接の内容が重視される傾向にシフトしています。

こうした中で、重要になるのが「自分から能動的にアピールできるかどうか」という視点です。聞かれたことにだけ答えるのではなく、「この学校でどう学びたいのか」「自分にとってどんなメリットがあると思って選んだのか」を自分の言葉で伝える姿勢が求められます。


面接官に好印象を残す“逆質問”とは?

面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。このとき「特にありません」と答える人は多いのですが、ここは印象を残すチャンスです。事前に学校案内やHPを見て感じた疑問や興味をもとに、1つでもいいので質問を用意しておきましょう。

実際に評価されやすい逆質問の例

  • 「この学校で在宅学習と通学のバランスはどのように組んでいる人が多いですか?」

  • 「スクーリングのときに心がけておくと良いことがあれば教えてください」

  • 「卒業生の進路実績を見ると多様ですが、特にサポートが厚い分野はありますか?」

これらの質問は、単に制度を知りたいのではなく、「自分の未来を見据えて学校との相性を確かめようとしている」姿勢が伝わります。逆質問は、自己主張の場ではなく“関心を持って学校を選んでいること”を示す手段だと考えましょう。


“生活設計”まで語れる受験生は印象が違う

通信制高校では、自主学習が基本です。そのため、入学後にどのように生活を組み立て、学習に取り組もうとしているのかを具体的に語れると、面接官に強い印象を与えることができます。

たとえば、次のようなイメージを持っておくと良いでしょう。

【良い回答の例】

「現在は朝9時に起きて午前中は英語と数学の学習をしています。午後は動画教材や読書をしていて、週に2回、アルバイトに行く予定です。時間を上手に使って、課題提出を期限内に終わらせるよう心がけたいです。」

このように、「学習にあてる時間」「生活リズム」「家庭・バイトとの両立」といった計画を立てていることは、卒業への意欲の高さにもつながります。

【悪い回答の例】

「起きる時間とか特に決まってません。何となくできそうな気はします。」

このように生活に対するビジョンがぼやけていると、「継続できるか不安」と思われてしまいます。


あなたの“高校生活ビジョン”を語れるか?

面接では「入学後にどんな生活を送りたいか」も頻繁に聞かれる質問です。ここでのポイントは、理想的な“通信制高校ライフ”を具体的にイメージして話せるかどうかです。

たとえば、

  • 通信制高校に通いながら資格取得を目指す

  • 学校行事にも参加し、友人関係を築く

  • 留学や専門分野の学びへステップをつなぐ

  • 自分の体調や心と相談しながら無理なく学ぶ

といった生活ビジョンを言葉にしておくと、面接官も「この生徒は自分の未来を主体的に描けている」と感じやすくなります。通信制高校は「受け身」の姿勢より「目的意識」を持った生徒を応援したいと考えています。


面接前に準備しておきたい“自分への質問リスト”

逆質問や生活設計を答えるには、事前準備が欠かせません。以下のような“自分への質問リスト”をもとに、答えを用意しておくと安心です。

自分への質問 チェックポイント
1日何時間くらい学習する予定? 実現可能なプランか?
通学日やスクーリングのペースは? 通学型 or 在宅型をどう使い分けるか
家で学習する環境は整っているか? デスク、Wi-Fi、静かな環境など
モチベーションが下がった時どうする? 息抜き法や支えてくれる人の存在
将来の夢に向けて通信制をどう活かしたいか? 明確でなくても「探す姿勢」が大事

通信制高校の面接対策で失敗しない“答え方テンプレート”とNG例

通信制高校の面接において、「何を答えるか」以上に「どう答えるか」が重要になる場面があります。言いたいことがあっても、伝え方ひとつで相手の印象は大きく変わります。特に通信制高校では、過去の経歴や現在の状況が人によって多様なため、自分の考えや思いを“わかりやすく”“誠実に”伝える力が求められます。

本見出しでは、通信制高校の面接で役立つ“答え方テンプレート”と、ありがちなNG回答例を具体的に紹介。誰でもすぐ実践できる対策として、事前の準備に活用できる内容を解説します。


面接での受け答えは「型」を知れば安心できる

「面接ではとにかく正直に話せばいい」とよく言われますが、自由に話せばいいという意味ではありません。面接官にとっても限られた時間の中で多くの受験生と話す必要があるため、「伝わりやすさ」や「話の構成」が整っている受け答えの方が、結果的に良い印象を与えやすくなります。

そのためにおすすめなのが、以下のような“4段階テンプレート”です。


通信制高校面接の「基本の答え方」テンプレート

1. 【結論】最初に一言で言い切る

まずは質問に対しての答えを端的に伝えます。

例:「私はこの高校に入って、自分のペースで学びながら資格取得を目指したいと考えています。」

2. 【理由】なぜそう思ったのかを伝える

具体的な動機や考えを付け加えます。

例:「中学時代に体調を崩し、全日制のような毎日の登校が難しいと感じていました。」

3. 【経験】それに関連する自分の体験を共有する

面接官に背景を理解してもらうための補足です。

例:「その間も自宅で少しずつ学習を続け、今では自分でスケジュールを立てる習慣ができています。」

4. 【展望】入学後どうしたいか・どんな成長を目指しているかを話す

前向きな姿勢や入学後の意欲を示します。

例:「通信制高校なら自分のリズムで学べると思い、パソコンスキルや英語力を活かして将来の仕事にもつなげたいです。」

この「結論→理由→経験→展望」の4ステップで話す癖をつけておくと、どんな質問にも慌てず対応できるようになります。


志望動機や自己PRもこの型で整理できる

このテンプレートは、特定の質問に限らず、志望動機や自己紹介、長所・短所などのあらゆる質問に応用可能です。

たとえば、自己PRであれば次のように組み立てます。

【結論】

「私の長所は継続力があることです。」

【理由】

「一度決めたことは、時間がかかっても続けられる性格です。」

【経験】

「中学時代、2年以上日記を欠かさず書いており、目標に対してこつこつ努力することが好きです。」

【展望】

「通信制高校では、自主学習にもこの継続力を活かして、計画的に学びを進めたいです。」

このように型に沿って話すと、話がブレにくく、面接官にも伝わりやすい受け答えになります。


面接で避けたいNG回答例と改善ポイント

ここからは、通信制高校の面接でよくある「NGな回答例」と、それをどう改善できるかを具体的に紹介します。

NG例①:「親にすすめられたから受験しました」

→【問題点】自分の意志が感じられず、受け身な印象を与える

改善例:

「親にすすめられて通信制高校のことを初めて知りましたが、自分でも調べる中で、ここなら無理なく続けられると思い受験を決めました。」

※他者の影響で始まっても、最終的に「自分で決断したこと」を必ず伝えるのがコツです。


NG例②:「何となく自分に合いそうだったから」

→【問題点】志望理由が曖昧で、具体性に欠ける

改善例:

「学校説明会で先生と話したときに、1人ひとりにあった指導をしていると聞き、自分も安心して通えると感じました。」

※「何となく」は避け、「学校の取り組みや環境」などに触れると説得力が増します。


NG例③:「特に目標はありません」

→【問題点】意欲や意識の低さを印象づける

改善例:

「まだ明確な夢はありませんが、高校での学びや経験を通して、興味のある分野を見つけたいと思っています。」

※夢がなくても問題はありません。大切なのは「探す意志」や「成長したい気持ち」を示すことです。


質問される前に「話したいこと」を1つ持っておく

面接は受け身の場ではありません。すべての質問に100点の回答ができなくても、「これだけは伝えておきたい!」という話題を1つでも持っておくことで、自分らしさを印象づけられます。

たとえば、

  • 「中学で通えなかった時期に工夫していたこと」

  • 「通信制高校に期待している学びのスタイル」

  • 「自分が頑張っている趣味や日課」

など、ありのままの自分を誠実に伝えることで、面接官の共感を得ることができます。

面接官の心理を読み解く!実はここを見ている「6つのサイン」

通信制高校の面接では、「どんな質問にどう答えるか」だけでなく、受験生の“非言語的なサイン”も評価の対象になります。つまり、言葉以外の部分——目線、態度、表情、所作、間の取り方など——にも面接官は細かく目を配っており、そこから受験生の人柄や誠意、入学後の適応力を読み取ろうとしているのです。

この見出しでは、通信制高校の面接官が実際に重視している“6つのサイン”を具体的に解説し、それぞれのポイントと対策を紹介します。準備や練習では気づきにくい視点だからこそ、この記事でしっかり押さえておきましょう。


サイン①:目線|「アイコンタクト」は必須ではないが“意志”は伝わるか

面接官がまず見るのは、話すときの「目線」です。とはいえ、「相手の目を見て話さなきゃ」と無理に意識する必要はありません。緊張や性格の問題で、目をしっかり見られない人も多いですし、それがマイナスになることはありません。

重要なのは、「話をしている相手に意識を向けているかどうか」。たとえば、視線が下を向いていても、声に力があったり、うなずきながら話していれば、「ちゃんと伝えようとしている」という意志は十分に伝わります。

対策のポイント

  • 無理に目を合わせようとせず、相手の顔のあたり(鼻・眉間)を目安にする

  • 話すときにうなずく/相づちを入れるなどで“会話のキャッチボール”を意識する


サイン②:声の大きさと話し方|「聞き取りやすさ」が思いやりの第一歩

声の大きさや話し方は、そのまま“相手への配慮”として受け取られます。どれだけいいことを話しても、声が小さくて聞き取れなかったり、語尾が曖昧だと、印象がぼやけてしまうのです。

特に通信制高校の面接では、受験生の“やる気”や“熱意”を見たいと思っているため、「はきはきと話す」「明るく答える」ことが好印象につながります。

対策のポイント

  • 大きすぎず、小さすぎず、はっきりした声で話す(練習時は録音で確認)

  • 語尾まで言い切る「〜だと思います」「〜です」を意識する


サイン③:所作|立ち居振る舞いにその人の“素”が出る

椅子に座るとき、ドアを閉めるとき、挨拶をするとき——こうした動作にも、面接官は目を光らせています。というのも、こうした日常的な所作には、その人の普段の姿勢や基本的なマナーが自然に現れるからです。

たとえば、入室時に無言で入ってきたり、椅子にドスンと座ったり、退出時にドアを乱暴に閉めたりする人には「本当に入学したい気持ちがあるのだろうか?」と疑問を感じる面接官もいます。

対策のポイント

  • ドアは「3回ノック → 相手の返答 → 入室」が基本

  • 入室時は「失礼いたします」、退室時は「ありがとうございました」と一礼

  • 椅子には背筋を伸ばして深く座る(もたれない・足を組まない)


サイン④:表情|口元と目元で伝わる「誠実さ」と「親しみやすさ」

面接中に最も大切なのは、笑顔をつくることではなく、“誠実な表情”です。無理に笑顔をつくろうとすると不自然になりますが、「相手の話を聞こう」「自分の気持ちを伝えよう」とする姿勢があれば、自然と表情にも表れます。

特に通信制高校では「人とどう関わっていけるか」も大事なポイント。仏頂面や無反応な態度は、意図せず「他人と関わる気がなさそう」と受け取られるリスクがあります。

対策のポイント

  • 面接前に深呼吸して、自然な柔らかさを意識

  • 面接中、相手の話には「うなずく」「微笑む」などの反応を忘れずに


サイン⑤:反応とリアクション|「話を聞いている」「考えている」が伝わるか

質問されたときに「……」と黙り込んでしまうと、相手は「聞こえている?」「理解してる?」と不安になります。少し考えたいときでも、「少し考えてもよろしいですか?」と一言あるだけで、印象はまったく違います。

また、相手の質問に対して「はい」「ありがとうございます」と返すなど、やりとりのテンポを意識することも大切です。

対策のポイント

  • 考え込む前に「少しお時間をください」と伝える癖をつける

  • 相手の話にはあいづち・リアクションをはさむ


サイン⑥:沈黙・失敗への対応|取り繕うより「素直さ」が評価される

面接で失敗しても大丈夫。噛んだり、言い直したりしても、それ自体は問題になりません。それよりも、失敗したときの態度——たとえば「焦ってごまかす」「イライラする」「笑って誤魔化す」などが見られてしまうと、誠実さに疑問符がついてしまいます。

通信制高校の面接官は、「完璧な回答」を求めているのではなく、「その人の人間性」を知りたいと思っています。言い直す場面では、「すみません、言い直してもいいですか?」と丁寧に対応するだけで、「落ち着いて対応できる人」という評価に変わります。

対策のポイント

  • 言い間違い・沈黙は誰にでもある。「一呼吸おいて修正」を意識

  • 緊張していることを正直に伝えてもOK(例:「とても緊張していて、うまく言葉が出ないかもしれませんが、よろしくお願いします」)

通信制高校の面接で差をつける!面接練習+αのオリジナル対策法

通信制高校の面接は、多くの場合「落とすため」ではなく「受け入れるため」のものといわれています。それでも、同じような志望動機や経歴を持つ受験生がいた場合、最終的な判断を左右するのは“ちょっとした差”です。

この見出しでは、「よくある対策」に加えて、“もう一歩差をつけたい人”のためのオリジナル対策を紹介します。誠実さや意欲は前提として、その上で「印象に残る」「安心感がある」と思ってもらうためのポイントを、具体的にお伝えします。


面接練習は“準備8割・本番2割”の気持ちで

まず基本となる面接練習についてですが、「とにかくたくさん練習すればいい」というわけではありません。実は、最も大事なのは“最初の準備段階”です。

面接練習前に行うべきこと:

  • 志望動機や自己PRなど「よくある質問」に対する答えを【箇条書き】で用意

  • 模擬質問を録音して自分で聞き返し、「聞きづらいところ」を修正

  • 鏡やスマホの自撮り動画で、表情・目線・話し方を客観的にチェック

これらを行ったうえで、家族や先生と一緒に「模擬面接」を何度かこなせば、十分に“本番力”が備わります。練習の目的は「完璧な答えを暗記すること」ではなく、「自分の想いをスムーズに伝えられる状態に整えること」です。


“ちょっと工夫するだけ”で印象に残る+αの面接対策法

通信制高校の面接で、他の受験生と差がつくポイントは、実は“内容の深さ”や“表現の工夫”にあります。以下のようなちょっとした工夫を取り入れることで、面接官の記憶に残る存在になることができます。


対策①:自己紹介に“印象的な一言”を入れる

面接冒頭での自己紹介は、名前や出身校だけで終わらせず、自分を表す短い一言を添えてみましょう。

例:「〇〇中学校から来ました、〇〇です。趣味は一日一冊の読書です。」

このような一言があると、「お、どんな本を読むんだろう?」と面接官の興味を引くきっかけになります。そこから会話も弾みやすくなります。


対策②:ノート1冊に“面接対策用プロフィール”をまとめておく

志望理由や自己PR、将来の目標、趣味、過去の努力などを1冊のノートにまとめておくと、頭の中が整理され、本番でも言葉に詰まりにくくなります。まとめ方の例としては、以下のように見開きで整理するのがおすすめです。

左ページ 右ページ
質問と答え(箇条書き) 経験エピソード・理由などの補足

見返しやすく、記憶にも定着しやすいため、当日の自信にもつながります。


対策③:“逆質問”は事前に学校別で2パターン用意しておく

「何か質問はありますか?」への対策も抜かりなく。学校のパンフレットやホームページをもとに、以下のような質問を2つほど用意しましょう。

例1:「通信制でもクラスのような集まりはありますか?」

例2:「卒業までに不安になったとき、どんなサポートが受けられますか?」

逆質問は、関心と主体性を示すチャンスです。「ありません」と答えるより、簡単なことでも積極的に聞く姿勢が◎です。


対策④:オリジナル“目標宣言カード”を持参(または頭の中で準備)

学校によっては面接時にメモや資料の持ち込みがNGの場合もありますが、非公式に「こんな目標を持って面接に臨んでいます」という自分の中の“旗”を立てておくことは非常に効果的です。

例:「通信制高校では、○○検定の取得を目指しつつ、週に○回勉強時間を確保します」

このような目標を言葉にして語れると、入学後のビジョンが明確な生徒として面接官に伝わります。


対策⑤:面接直前の“深呼吸ルーティン”を決めておく

面接本番はどうしても緊張します。そんなときは、あらかじめ決めておいた“落ち着くルーティン”を行うのが効果的です。

例:

  • 面接室の前で3秒深呼吸 → 目を閉じて1秒 → 「大丈夫」と心の中でつぶやく

  • 手を軽く握って、親指を3回トントンと押す(安心のサイン)

自分だけの“お守りアクション”を持っておくと、本番で気持ちを切り替えやすくなります。


【番外編】どうしても緊張してしまうときの“誠実な伝え方”

本番で頭が真っ白になってしまったときは、無理に話そうとせず、こう伝えましょう。

「すみません、少し緊張してしまってうまく言葉が出ませんが、しっかりと自分の想いは伝えたいと思っています。」

この一言だけで、面接官はあなたの「素直さ」や「一生懸命さ」を感じ取り、むしろプラスに働くことがあります。


まとめ

通信制高校の面接は、内容そのものだけでなく、「この生徒は安心して入学を任せられるか」「入学後、前向きに取り組めそうか」という“印象”が合否を左右します。

面接で差をつけたいなら、以下のポイントを意識しましょう:

  • 基本の面接練習に加えて、“自分の考えを深める準備”をする

  • 自己紹介や逆質問などの“+α”を用意しておく

  • 緊張対策の“マイルール”を持っておく

そして何より、「通信制高校で自分がどう過ごしたいか」を、自分の言葉で語ることが何よりも大切です。
準備したことのすべてを完璧に話す必要はありません。誠意と熱意を持って、あなたの未来への一歩を踏み出してください。

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