【通信制高校 志望動機の例文5選】不登校・体調・夢別にわかる書き方のコツも紹介!

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通信制高校の選び方

通信制高校を受験する際、多くの学校で「志望動機」を提出するよう求められます。けれど、「どう書けばいいの?」「例文はあるけど、そのまま使っていいの?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、通信制高校の志望動機を例文から自分の言葉にアレンジするための方法を詳しく解説します。自分の過去・現在・未来をどう文章に落とし込むか、どのように例文を参考にすればよいか――そのポイントを押さえれば、あなたらしい志望動機がきっと書けるはずです。

作文や面接に向けて、自信を持って準備を進めたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

通信制高校で問われる「志望動機」とは?その重要性を解説

通信制高校を受験する際、多くの学校で求められるのが「志望動機」の提出です。これは、作文形式の出願書類で記述する場合もあれば、面接で口頭で問われるケースもあります。

しかし、「志望動機ってなぜそんなに大事なの?」「書き方がわからない…」と戸惑う人も少なくありません。特に通信制高校を目指す生徒の多くは、不登校や体調不良、学び直し、夢との両立など、様々な背景を抱えているため、書き方に悩むのは当然です。

ここでは、通信制高校における志望動機の役割と、なぜそれが入試で重視されるのか、詳しく解説していきます。


通信制高校における「志望動機」はなぜ重視されるのか?

通信制高校では、一般的な全日制高校と異なり、学力試験よりも“人物重視”の選考が行われることがほとんどです。つまり、「この学校で何を学びたいか」「どうして通信制を選んだのか」といった本人の意志や目標、背景が非常に重視されます。

これは以下の理由によるものです。

① 通信制高校の入学者は背景が多様

通信制高校には、不登校経験のある人、学業を中断していた人、働きながら高卒資格を目指す社会人、夢や活動と学業を両立したい人など、さまざまな事情を抱えた生徒が入学してきます。

そのため、「何があって通信制高校を選んだのか」という背景と、「この学校で何を目指しているのか」という今後のビジョンを確認することが、学校側にとっては非常に重要な判断材料となるのです。

② 学力試験に頼らない選考方式

通信制高校では、入試に学力試験を課さないか、あっても基礎的な範囲にとどめることが多いです。そのため、志望動機や面接内容が合否の判断において重要な役割を果たします。

学校側は、「学ぶ意欲があるかどうか」「サポートが必要かどうか」「学校の方針に合っているか」などを見極めるため、本人の思いや目標を文章や会話から丁寧に汲み取ろうとします。

③ 進路指導・サポートの準備に活用

志望動機には、その人の夢や興味関心、学習への姿勢が詰まっています。通信制高校は個別指導やサポートが充実している学校が多く、生徒の目標に合わせた支援を計画するためにも、事前に「どんなことを目指しているのか」を知っておく必要があるのです。

たとえば、「大学進学を目指したい」という目標があれば、進学指導に力を入れる必要がありますし、「自宅での自学自習が中心になる生活に不安がある」という場合には、担任やカウンセラーによる生活支援が検討されることもあります。


志望動機は「過去・現在・未来」をつなげるもの

通信制高校の志望動機は、単なる「通信制に行きたい」という希望では不十分です。自分の過去の経験(なぜ通信制を選んだのか)、現在の状況(どんな勉強をしたいか)、未来の展望(卒業後の目標や夢)を1本のストーリーとして構成することが求められます。

志望動機の基本構成例:

  1. 志望理由(この学校を選んだ理由・通信制に決めたきっかけ)

  2. 自分の経験や現在の状況(例:不登校経験・体調の不安・活動との両立など)

  3. 入学後の目標(どんな勉強をしたいか、どのように過ごしたいか)

  4. 将来の展望(大学進学・就職・資格取得など)

このように「自分の人生の流れ」として書くことで、読む人に自然と説得力が伝わる文章になります。


通信制高校側が「志望動機」で見ているポイントとは?

学校側は、志望動機の中から以下のような点をチェックしています。

見ているポイント 具体的な確認事項
意欲の有無 本人が自ら学びたいという気持ちがあるかどうか
理由の具体性 その学校を選んだ明確な理由があるかどうか
将来像の有無 夢や進路に向けての計画があるかどうか
自分の言葉で書かれているか インターネットや他人の文章のコピペではなく、本人の言葉で書かれているか

もちろん、完璧な文章である必要はありません。文法ミスや漢字の誤りが多少あったとしても、本人の思いがしっかりと伝わる内容であるかどうかが最も大切なのです。


志望動機が弱いと、入学後のミスマッチにつながることも

志望動機を適当に済ませてしまうと、通信制高校に入学後、「想像と違った」「やっぱり続かなかった」と後悔するケースもあります。

たとえば、「とにかく自由そうだから」といった曖昧な理由で通信制を選ぶと、いざ自学自習中心のスタイルについていけず、孤独感や挫折を感じやすくなってしまうことも。

だからこそ、自分がなぜこの学校で学びたいのかを言語化することは、本人のためにも重要なのです。志望動機は「合否のためのもの」であるだけでなく、「入学後に後悔しないための準備」にもなります。

【状況別】通信制高校の志望動機例文を5パターン紹介

通信制高校への進学を考える方の背景はさまざまです。だからこそ、志望動機も一人ひとり異なる形で表現することが大切です。

ここでは、受験時に参考にしやすいよう、代表的な状況に応じた志望動機の例文を5パターンご紹介します。それぞれの例文には、「志望理由」「過去の経験」「現在の考え」「入学後の目標」「将来展望」などがバランスよく盛り込まれています。

自分に近いパターンを見つけたら、表現をアレンジして、自分の言葉に置き換えてみてください。


① 不登校経験がある場合の志望動機

**ポイント:**ネガティブな表現を避け、今後の前向きな姿勢や目標を強調します。

例文:
「私がこの学校を志望したのは、自分のペースで安心して学べる環境を求めていたからです。中学時代、私は人間関係のトラブルから学校に通うことが難しくなり、不登校の期間を経験しました。その期間、自宅での学習を続けながら“勉強する意欲”がなくなったわけではないことに気づきました。

この経験を通じて、“環境が合えば自分も前向きに学べる”という実感を持ちました。通信制高校の○○校では、オンライン授業や少人数制のスクーリングがあり、一人ひとりに寄り添ったサポートが受けられると知りました。

入学後は、基礎から学び直し、特に興味のある英語に力を入れて、将来は語学を活かせる仕事に就くことを目指しています。高校生活を通じて、自分に自信を持ち、新しい一歩を踏み出したいです。」


② 体調面に不安がある場合の志望動機

**ポイント:**体調の悩みを正直に伝えつつ、通信制の柔軟な学習環境への期待を明確に。

例文:
「私は、起立性調節障害という体調の問題を抱えており、毎朝決まった時間に登校することが難しい状況です。そのため、通常の全日制高校への進学には不安を感じていました。

通信制高校であれば、自分の体調に合わせて学習の時間を調整できるため、無理のない形で学業を継続できると考えました。○○高校はオンデマンドの授業を採用しており、サポート体制も充実していると知り、私にとって理想的な環境だと思いました。

入学後は、健康と向き合いながら、理科系の科目を重点的に学びたいです。将来的には、同じように体調で悩んでいる人を支える仕事ができるよう、医療や健康に関する進路も視野に入れています。」


③ 夢の実現を目指す場合の志望動機

**ポイント:**将来の目標を軸に、通信制高校がその実現にどう役立つかを明示します。

例文:
「私の夢は、ゲームプログラマーになることです。小学生のころからゲームを作る裏側に興味を持ち、中学では独学でプログラミングを学びました。通信制高校であれば、自宅での学習時間を多く確保でき、プログラミングスキルの向上に専念できると考えました。

○○高校ではITやデザインに力を入れているコースがあり、専門知識を高校生のうちから学べると知りました。入学後は、基礎科目をしっかり身につけつつ、専門分野のスキルアップに励みたいと考えています。

高校卒業後は、IT系の専門学校への進学を目指し、自分の夢を形にしていきたいです。」


④ 部活動・趣味と両立したい場合の志望動機

**ポイント:**自分の活動内容や実績を具体的に示し、学業との両立の意欲を見せましょう。

例文:
「私は小学生の頃からバレエを習っており、現在も週4回レッスンに通っています。将来的にはプロの舞台に立つことを目指しており、練習時間の確保が必要不可欠です。そのため、時間の自由度が高い通信制高校を選びました。

○○高校では、学習の進め方を自分で調整できるだけでなく、芸術系の進路サポートにも対応していると知り、ここでなら学業とバレエの両立が可能だと感じました。

入学後は、日々の練習と学習を計画的に両立し、芸術大学進学も視野に入れて勉強を進めたいと思っています。」


⑤ 社会人・学び直しを希望する場合の志望動機

**ポイント:**働いた経験や再チャレンジへの意欲を前向きに表現します。

例文:
「私は中学卒業後、すぐに働き始めましたが、将来的に資格取得やスキルアップを考えたときに、高卒資格の重要性を痛感しました。

○○高校の通信制カリキュラムは、仕事と両立しながら無理なく学べる点に魅力を感じました。自宅で学習しつつ、定期的なスクーリングでしっかりとしたフォローを受けられるのも安心材料でした。

入学後は、ビジネスマナーやパソコンスキル、会計知識など、社会で活かせる実用的な学びを進め、将来的には簿記や秘書検定などの資格取得を目指したいと考えています。」

志望動機を書くときの「7つのコツ」をチェック

通信制高校の志望動機は、形式的に書くものではありません。大切なのは「どんな理由でこの学校を選んだのか」「入学後に何をしたいのか」を、あなた自身の言葉でわかりやすく伝えることです。

とはいえ、いざ書こうとすると「何から書けばいいのか分からない」「どうまとめればいいの?」と迷う方も多いはず。

そこでここでは、通信制高校の志望動機を書くときに意識すべき7つのコツを詳しく解説します。作文用紙に向かう前に、この7つのポイントを意識するだけで、内容にまとまりが生まれ、より説得力のある文章が書けるようになります。


コツ①:志望校の情報をしっかり調べる

最も大切な基本は、「学校をよく知ること」です。通信制高校と一口に言っても、学校ごとに学習スタイル・スクーリングの頻度・進路サポート・専門コースなど特徴は大きく異なります。

情報収集の主な方法:

  • 公式サイトやパンフレットの確認

  • オンライン説明会・学校見学への参加

  • 卒業生・在校生の体験談を読む

  • カリキュラムや時間割の確認

自分がどの部分に魅力を感じたのか、どのように活用したいのかを明確にすることで、「なぜこの学校を選んだのか」が具体的に書けるようになります。


コツ②:過去の経験から今の気持ちを整理する

志望動機には、必ずしも「すごい実績」や「立派な理由」が必要なわけではありません。

むしろ大事なのは、これまでどんな経験をして、今どんな思いを持っているかを、丁寧に整理して書くこと。

たとえば:

  • 「中学校では人間関係に悩み、不登校を経験した」

  • 「体調不良で毎日通学するのが難しかった」

  • 「夢に向かって専門的な勉強に集中したいと思った」

など、自分の“これまで”をベースにして、「だからこそ、この高校に入りたい」という流れを作ることで、自然なストーリーが生まれます。


コツ③:ポジティブな表現に言い換える

通信制高校を選ぶ背景には、何らかの困難や悩みがあることが少なくありません。しかし、志望動機においては、その経験をポジティブに変換する表現力が求められます。

例:

×「学校に行けなかったから通信制にした」
○「自分のペースで学べる通信制なら、学びを継続できると考えた」

×「全日制が無理だったので」
○「自分に合った学び方を追求した結果、通信制という選択肢にたどり着いた」

伝えたいことがネガティブでも、表現を変えるだけで、読み手に「前向きさ」や「意欲」が伝わります。


コツ④:「入学後に何をしたいか」を具体的に書く

ただ「頑張りたい」だけでは、漠然としていて印象に残りません。通信制高校に入学してからどんなことをしたいのか、どんな成長をしたいのかを、なるべく具体的に書くようにしましょう。

具体的な内容の例:

  • 苦手科目の克服(数学・英語など)

  • 高卒資格の取得+資格取得(簿記・ITパスポートなど)

  • 芸術やスポーツなどの活動との両立

  • 進学・就職のための基礎学力の定着

ここでは「なぜそう思ったのか」「どうやって実現するのか」という背景も合わせて書くと、より説得力のある内容になります。


コツ⑤:学校の特徴と自分の目標をつなげる

「この学校だからこそ、自分の目標が叶えられる」と伝えられると、志望動機の完成度が一気に上がります。

たとえば:

  • 自分の目標 → IT業界に進みたい

  • 学校の特徴 → ITコースがある/在宅で専門学習できる
    → 「ITスキルを身につけるため、○○高校のITコースで基礎から学びたい」

このように、自分の希望と学校の特徴が重なる点を見つけて、具体的な接点として志望動機に組み込むことがポイントです。


コツ⑥:誤字脱字・NG表現に注意する

せっかく良い内容が書けていても、誤字脱字が多かったり、表現が乱暴だったりすると、マイナスの印象を与えてしまいます。

特に気を付けたいポイントは以下のとおりです。

  • 主語と述語のねじれ

  • 句読点の使い方

  • 過剰な略語(例:w、草、ヤバい等)

  • 他校の批判(「全日制は合わなかったから」など)

また、文章が自分の言葉ではなく、ネットで拾ったコピペになっていないかも注意してください。先生方は、数多くの志望動機を読んでいるため、「借り物の文章」はすぐに見抜かれます。


コツ⑦:面接でそのまま話せる内容にまとめる

志望動機は作文だけで完結するものではありません。多くの通信制高校では、出願後の面接で**「志望理由について教えてください」**という質問が必ず出されます。

そのため、提出した作文と同じ内容を、自分の言葉で口頭で話せるよう準備しておくことが大切です。

準備方法:

  • 作文内容を要約して、1分程度で話せるように練習する

  • 友達や家族に聞いてもらい、アドバイスをもらう

  • 想定問答をノートに書き出してみる

面接では暗記する必要はありませんが、「考えをしっかり持っている」「自分の経験をきちんと話せる」という印象を与えられれば、十分に好評価につながります。

面接対策にも使える!志望動機に関連した質問例と回答のヒント

通信制高校を受験する際、出願書類に加えて「面接」が行われる学校は少なくありません。特に志望動機を提出している場合、その内容を面接でも詳しく問われることが一般的です。

「何を聞かれるんだろう?」「うまく話せるか不安……」と感じる方もいるかもしれませんが、あらかじめ質問例と回答のヒントを知っておくことで、準備は万全になります。

この見出しでは、通信制高校の面接でよく聞かれる質問例と、それにどう答えるべきかのポイントを解説します。志望動機と一貫性のある答え方を身につけ、自信を持って面接に臨みましょう。


通信制高校の面接では何が見られている?

面接官が重視しているのは、「学力」や「スピーチ能力」ではなく、あなた自身の考え方、学びに対する意欲、将来の方向性です。

具体的には、次のようなポイントを確認されています。

面接官が見ている点 具体的な観点
志望理由の明確さ なぜこの学校に行きたいのかが具体的に言えるか
コミュニケーション能力 質問に対して落ち着いて受け答えできるか
学習意欲・目標意識 学ぶ意欲や将来への展望があるか
学校との相性 この生徒が学校に合いそうか、続けていけそうか

つまり、面接は「人物確認」の場。丁寧に志望動機を伝えられれば、それだけで好印象を残すことができます。


よくある面接質問例と回答のヒント

以下では、通信制高校の面接でよく聞かれる代表的な質問と、その答え方のヒントをご紹介します。あらかじめ自分の言葉で整理しておきましょう。


質問①:「なぜ通信制高校を選んだのですか?」

目的: 学習スタイルと本人の状況・考え方が一致しているかを確認
答え方のヒント:

  • 全日制との違いを理解した上で通信制を選んだことを伝える

  • 「時間の自由度」「個別指導」「オンライン学習」などの理由を具体的に

例:
「私は自分のペースで計画的に学習を進めたいと考え、通信制高校を選びました。体調に不安があるため、決まった時間の通学が難しいこともあり、柔軟な学習スタイルを取り入れている貴校でなら、安心して学業に集中できると考えました。」


質問②:「なぜこの学校を選んだのですか?」

目的: 学校に対する理解度と、志望理由の具体性を確認
答え方のヒント:

  • 公式サイト・説明会・パンフレットなどから感じた魅力を伝える

  • 自分の目標や学習スタイルと、学校の特色を結びつける

例:
「貴校はITコースが充実しており、自宅で専門的な学習を進められる点に魅力を感じました。将来プログラミングを活かした仕事に就きたいと考えており、この学校で基礎からしっかりと学びたいと思っています。」


質問③:「入学後、どのような高校生活を送りたいですか?」

目的: 入学後のイメージと意欲の確認
答え方のヒント:

  • 具体的な目標(例:資格取得・進学・苦手克服など)を述べる

  • 勉強だけでなく、人間関係や活動面の希望も加えてOK

例:
「基礎学力を身につけながら、興味のある英語に力を入れたいです。また、通信制であっても、スクーリングや学校行事を通して他の生徒と交流し、自分の視野を広げていきたいと思っています。」


質問④:「将来の夢や進路はありますか?」

目的: 進路意識と、志望動機との一貫性を確認
答え方のヒント:

  • 明確な職業でなくても構わない

  • 「~になりたい」「~の分野に興味がある」など、方向性を伝える

  • 志望動機とリンクさせると説得力アップ

例:
「まだ具体的な職業は決まっていませんが、心理学や人の心に関する分野に興味があります。将来的には、誰かをサポートできるような仕事に就きたいと考えています。そのために、まずは高校でしっかりと学び、大学進学も視野に入れています。」


質問⑤:「中学校(前の学校)ではどんなことがありましたか?」

目的: 過去の状況を把握し、今後の学校生活への不安を減らすため
答え方のヒント:

  • 不登校や体調不良などが理由なら、正直に説明して問題なし

  • ネガティブになりすぎず、現在の前向きな気持ちを強調する

例:
「中学時代は人間関係で悩んでしまい、学校に通えない時期がありました。でも、その期間に自宅で学ぶ習慣をつけることができ、自分のペースで学習する方法が合っていると気づきました。今はまた勉強を始めたいという気持ちが強く、通信制で新しいスタートを切りたいと思っています。」


面接本番で緊張しないための準備法

面接は誰でも緊張するものですが、事前に準備しておけば落ち着いて対応できます。以下のような準備がおすすめです。

① 想定質問に対する答えを箇条書きにして整理

丸暗記ではなく、要点だけ頭に入れておくことで自然な受け答えがしやすくなります。

② 家族や友人と「模擬面接」をする

声に出して練習することで、言葉の詰まりや表現の違和感にも気づけます。

③ 話す内容は、志望動機と矛盾がないように

作文と違うことを話すと、面接官が「この人は本音を言っていない」と感じることも。一貫したメッセージを意識しましょう。


面接当日のポイントまとめ

  • 服装は制服または清潔感のある私服で(ジャケット+襟付きシャツが無難)

  • 挨拶と姿勢を丁寧に

  • 面接官の目を見て話す(カメラ越しでも意識する)

  • 緊張しても、深呼吸して落ち着いてから話す

  • 分からない質問は「少し考えさせてください」と伝えてOK

「通信 制 高校 志望 動機 例文」を自分用にアレンジしよう

これまで通信制高校の志望動機について、例文や書き方のポイント、面接対策などを紹介してきました。しかし、実際に作文用紙に向かう段階で多くの人がつまずくのが、「例文を参考にしても、自分の言葉にどう置き換えたらいいのか分からない…」ということ。

たしかに、例文を丸写しするのはNGですが、例文は「型」として非常に参考になります。あとは、自分の過去・現在・未来に当てはめてカスタマイズしていくだけです。

この見出しでは、例文を「自分用にアレンジするためのステップ」と、「各ステップで考えるべき質問項目」「文章の構成テンプレート」まで、丁寧に解説します。


ステップ①:自分の状況を振り返って整理する

まずは、あなた自身の背景を洗い出しましょう。志望動機は、“ストーリー”です。思いついたことをいきなり文章にせず、まずは「自分が今ここに至った理由」を整理しましょう。

質問例:

  • 中学時代、どんな学校生活を送っていたか?

  • 通信制高校を選ぼうと思ったきっかけは?

  • 勉強や進路に対して、どんな不安や悩みがあるか?

  • 将来やりたいことはあるか? まだない場合は、興味のある分野は?

これらを紙に書き出すことで、文章の「材料」が見えてきます。


ステップ②:その学校の特徴を明確にする

通信制高校は、それぞれに個性があります。自分が志望する学校について、しっかりと理解しておくことが大前提です。

確認すべきポイント:

  • スクーリング(登校)の頻度

  • オンライン授業やオンデマンド授業の有無

  • 専門コースや進路実績

  • 学習サポート体制

  • 卒業生の進路(大学進学・資格取得など)

そして「自分の目標や状況」と「学校の強み」とがどこで重なるかを見つけましょう。


ステップ③:構成テンプレートに沿って下書きしてみる

通信制高校の志望動機は、以下の4つの要素で構成すると書きやすくなります。

【志望動機の基本構成テンプレート】

  1. 志望理由(導入)
     →「なぜ通信制高校を選んだのか」「なぜこの学校に興味を持ったのか」

  2. 過去の経験・背景(展開)
     →「どんな経験や出来事があり、現在の選択に至ったのか」

  3. 入学後の目標(発展)
     →「この学校で何を学びたいか、どのように過ごしたいか」

  4. 将来の展望(結び)
     →「卒業後に目指す進路や、将来どんな自分になりたいか」


ステップ④:例文と照らし合わせて調整する

ここまでのステップで文章の骨組みができたら、最初に参考にした「通信 制 高校 志望 動機 例文」と照らし合わせてみましょう。

比較のポイント:

  • 主張(=志望理由)は明確か?

  • 自分の言葉で書けているか?

  • その学校でなければいけない理由が伝わるか?

  • 具体性に欠ける箇所はないか?

足りない部分や曖昧な表現があれば、追記・修正していきましょう。例文を「写す」のではなく、「構成や表現方法を参考にする」ことが成功の秘訣です。


ステップ⑤:清書前に必ず誰かに読んでもらう

志望動機の文章が完成したら、清書する前に第三者に読んでもらうことをおすすめします。特に家族や先生など、自分のことをよく知っている人が適任です。

チェックしてもらいたいこと:

  • 誤字・脱字

  • 表現の不自然さ

  • 内容の説得力

  • 面接でも話せそうかどうか

また、「読んでどう思った?」と感想を聞くと、文章の印象を客観的に確認できます。


実践!例文を自分用に変換するシミュレーション

最後に、簡単な変換のシミュレーションを紹介します。

例文(一般):

「私は中学時代に不登校を経験し、自分のペースで学べる通信制高校を選びました。」

自分用アレンジ:

「私は中学2年生の頃、クラスの中で孤立してしまい、学校に行けなくなった時期がありました。自宅で少しずつ勉強を続ける中で、“毎日通うこと”よりも“内容を理解すること”が自分にとって大切だと感じるようになりました。○○高校のように、自分のペースで学べる環境に惹かれ、ここでならもう一度しっかりと勉強に向き合えると感じています。」

→ 内容がぐっと“自分らしく”なります。


まとめ:「例文」はヒント。大事なのは「自分の言葉」で伝えること

インターネットやパンフレットで見かける「通信 制 高校 志望 動機 例文」は、あくまで“型”のひとつです。大切なのは、それを使って「あなた自身の物語」をどう組み立てるか。

  • これまでの経験

  • 今の思い

  • 学校への期待

  • 将来への願い

これらを丁寧につなげることで、読み手の心に響く志望動機になります。

あなたの人生の「転機」は、あなたの言葉から始まります。
焦らず、着実に、ひとつひとつ言葉を紡いでいきましょう。

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