突然、高校生の娘、息子に「高校に行きたくない」と言われたとしたら、ビックリしてどうしたらいいんだろうと戸惑ってしまいますよね。なんで、急にそんなことを言うのだろう、いじめられてるのではなどと勝手に決め付けてしまいがちですが。そんな時、親がどんなふうに接してあげるべきなのか?悩んでしまいます。このサイトでは「親」ができること不 登校 高校生 親 の 対応について解説しています。
まずは「親の心」を整える|不登校は子育ての失敗ではない
高校生の子どもが「学校に行きたくない」と言い出したとき、親としては大きな衝撃を受けます。
「どうして?」「何があったの?」「このままで大丈夫なの?」
そんな疑問や不安が次々に押し寄せてきて、冷静に対応できなくなるのは当然のことです。
もしかすると、「自分の育て方が悪かったのでは…」「親として失格なのでは…」と、過去の言動を責めたくなることもあるかもしれません。
しかし、子どもが不登校になったからといって、それが親の失敗であるとは限りません。
まず大切なのは、子どもの前に立つ自分自身の心を整えること。
親の心が安定していないと、子どもに寄り添うことも、見守ることもできません。
この章では、親がまず持っておくべき心構えや考え方を丁寧に整理していきます。
■ 不登校は“誰にでも起こり得る”こと
まず知っておいてほしいのは、不登校はごく一部の家庭だけに起こる特殊な問題ではないということです。
文部科学省の調査によれば、全国で高校生の約1.8万人以上が不登校状態にあると報告されています。小中学生を含めれば、その数は年々増加傾向にあり、不登校は“めずらしいこと”ではなくなっています。
人間関係のストレス、勉強へのプレッシャー、進路への不安、自己肯定感の低下、家庭内のすれ違いなど、不登校の原因は多様で複雑です。
思春期の子どもたちは、繊細で不安定な時期を生きています。時には、自分でも理由がわからないまま心が疲れ、「学校に行けない」という状態に陥ることもあるのです。
つまり、不登校は「起こるべくして起きる」こともあるという視点を持つことで、少しだけ心が軽くなるかもしれません。
■ 自分を責める気持ちを手放していい
多くの親がまず直面するのは、「私がもっと早く気づいていれば」「あの時もっと話を聞いてあげていれば」という後悔です。
子どもの様子に気づけなかったこと、必要な言葉をかけられなかったこと、進路選びに強く口を出してしまったこと……。
でもその後悔は、過去を否定するものではなく、「今からできること」に向かうための第一歩に変えることができます。
誰しも、完璧な親ではありません。子育てに“正解”はなく、どの親も手探りで向き合っているのが現実です。
だからこそ、「今、どうすればいいか」を考えられるあなたの姿勢こそが、子どもにとって何よりの支えになります。
■ 親の不安は子どもに伝染する
子どもが学校に行かなくなったとき、親の不安は加速していきます。
-
「このままずっと引きこもるのでは?」
-
「社会復帰できなくなるのでは?」
-
「高校を辞めたら人生終わりなんじゃ…」
こうしたネガティブな思考に支配されてしまうのは当然ですが、親の不安は子どもにそのまま伝わります。
たとえば、親が常に焦っていたり、感情的に接したりすると、子どもは自分が「親を困らせている」と感じ、さらに自己否定に陥ってしまうことがあります。
逆に、親がどっしりと構えて「大丈夫だよ」「ゆっくり考えよう」と伝えるだけで、子どもは安心し、次の一歩を自分のタイミングで踏み出す力が湧いてくるのです。
■ 「受け止める」だけで、親としての役割は果たせている
何をすればいいかわからない。どう声をかければいいか悩む。
そんなときこそ、「受け止めるだけで十分」だと自分に言い聞かせてください。
子どもは今、何かに傷つき、迷い、立ち止まっています。そんな時に、親が無理に引っ張ったり、急かしたりしないことが大切です。
ただ黙ってそばにいる、温かいごはんを作る、一緒にテレビを見る、買い物に誘ってみる――
そんな日常の中にこそ、“子どもを安心させる愛情”が込められています。
■ まずは「親の心の安全基地」を作ることから
親が不安なときは、誰かに話を聞いてもらうことも必要です。
学校の担任、スクールカウンセラー、保健室の先生、地域の相談機関、保護者支援のオンラインコミュニティなど、一人で抱えずに支えてくれる場所を持ちましょう。
親が心を落ち着けられる場所があると、子どもにも「安心感の連鎖」が伝わっていきます。
「まずは自分を整える」ことが、最終的に子どもの心を整えることにつながるのです。
「説得」より「理解」|子どもに寄り添う言葉と態度とは?
高校生の子どもが不登校になったとき、親が最初にとってしまいがちな対応のひとつに「説得」があります。
-
「また明日から頑張って行こう」
-
「今は我慢のときだよ」
-
「高校は卒業しなきゃ将来困るよ」
これらは親としての“常識”や“心配”から出てくる言葉であり、愛情の表れでもあります。しかし、今まさに心が不安定な子どもにとっては、その言葉が「否定」「圧力」「拒絶」に聞こえてしまうこともあるのです。
不登校の子どもが必要としているのは「説得」ではなく、「理解されている」という安心感です。この章では、親がどのように子どもの気持ちに寄り添い、心の回復をサポートできるのかを、具体的な言葉や態度とともに解説していきます。
■ 説得は“正しさの押し付け”に変わることがある
親としては「学校に行くべき」「勉強をしないと困る」「人生の選択肢を狭めたくない」といった正義感や責任感があるでしょう。それ自体は間違いではありません。
しかし、それを“押しつけ”の形で伝えてしまうと、子どもはこう感じてしまいます。
-
「自分の気持ちは無視されている」
-
「また責められた」
-
「自分はダメな存在なんだ」
たとえ正論であっても、今の子どもにとっては“理解されていない言葉”に聞こえ、結果として心を閉ざす原因になります。
ときには「何も言わない」という選択も、子どもを理解する大切な行動です。
■ 「聞く」ではなく「聴く」姿勢が信頼を生む
「何があったの?」「理由を教えて」
親としては心配だからこそ、どうしても原因を聞きたくなります。しかし、不登校の理由は本人にもはっきりとわかっていないことが多く、言葉にできないこともあります。
そんなときは、**無理に聞き出そうとせず、「聴く姿勢」**を意識しましょう。
たとえば、子どもが何か話したときは、途中で口を挟まず、うなずきながら「うん、そうなんだ」「それはつらかったね」と共感の言葉を添えるだけで十分です。
“アドバイス”や“指導”ではなく、感情に寄り添う言葉を大切にすると、子どもは「話してもいいかもしれない」と少しずつ心を開いてくれます。
■ 子どもの“否定されない場所”を家庭の中につくる
子どもが不登校になると、「なぜ行けないのか」「なぜこうなったのか」と“なぜ”を問いかけたくなりますが、その問いは子どもを追い詰めるだけになってしまうことも。
本人は「行かなきゃいけない」とわかっていながらも、行けない状態であることを一番苦しんでいるのです。
だからこそ、家の中では「今のままでいい」「どんな君でも大丈夫」という無条件の受け入れの姿勢を見せることが重要です。
-
無理に部屋から出そうとしない
-
勉強の遅れを責めない
-
テレビやゲームを楽しんでいても否定しない
こうした関わりが、子どもにとっての「否定されない場所」をつくり、自尊心の回復につながります。
■ 実際に効果的だった親の言葉・対応例
不登校を経験した家庭の中で、子どもたちが「救われた」「安心した」と語っている親の対応には、次のようなものがあります。
-
「今はゆっくり休んでいいよ」
-
「学校より大切なものもあるよ」
-
「無理しないで、自分のペースで大丈夫」
-
「お母さん(お父さん)は、いつでも味方だよ」
また、言葉以外でも、
-
子どもの好きな料理を作る
-
一緒に散歩に出かけてみる
-
好きなアニメや動画を一緒に見る
-
無言でも隣にいてあげる
といった**さりげない“肯定のサイン”**が、子どもにとっては安心できるきっかけになります。
■ 親が“沈黙”を怖がらないことも大切
子どもが不登校になると、親は「何かしてあげなきゃ」と感じますが、時には“何もしない”ことがベストな対応になる場合もあります。
話しかけても無視される
目も合わせてくれない
部屋から出てこない
そんな状態でも、親が焦らずに「いつでも受け入れる姿勢」を持ち続けることで、子どもはやがて自分のペースで少しずつ戻ってきます。
沈黙は拒絶ではなく、「今はまだタイミングじゃない」というサイン。
親がその沈黙を尊重できたとき、子どもは安心して戻る場所があることを感じられるのです。
不登校は「問題」ではない|学校以外にも道はあると伝えよう
「高校に行きたくない」
「もう辞めたい」
「行こうとすると体が動かない」
そんな言葉を子どもから聞いたとき、多くの親は深く戸惑い、「どうすればいいのだろう」と悩みます。
その中には、「このままでは子どもの将来が終わってしまうのではないか」という強い不安を感じる方も少なくありません。
けれども、今の時代において、高校に通えないこと=人生の失敗ではありません。
学校に行かなくなったとしても、その後の道はいくつもあることを、まず親自身が理解し、そしてそれを子どもに伝えてあげることが大切です。
この章では、不登校という出来事をどう捉え、どう未来につなげるのか。親がどのように子どもの選択肢を広げられるのかを、具体的に紹介していきます。
■ 不登校は「成長の一部」として受け入れる
まず最初に知っておいてほしいのは、不登校は“悪いこと”ではないということです。
もちろん、親としては「高校は卒業してほしい」「将来困らないようにしてあげたい」という気持ちがあるはずです。しかし、それらの願いが強すぎると、子どもにとっては「自分は期待を裏切ってしまった」という罪悪感や劣等感につながることもあります。
大切なのは、不登校という状況を“失敗”ではなく、“今必要な時間”として受け止めることです。
誰にでも、立ち止まることはあります。迷うこと、悩むこと、自分を見つめ直すこと。
そのすべてが、人生にとっては大切なプロセスです。
■ 子どもに「選択肢はたくさんある」と伝える
「高校を辞めたら終わりだ」
「このまま引きこもって社会に出られなくなるんじゃないか」
そう考えてしまうのは、親自身の“固定観念”かもしれません。
しかし、今の社会には、学校に行かない選択をしても将来につながるさまざまなルートが用意されています。
たとえば:
-
通信制高校:自分のペースで学びながら、高校卒業資格を取得できる。週1回の登校でOKな学校もあり、通学への不安が強い子にも合う。
-
高卒認定試験(旧・大検):高校に通わなくても、大学・短大・専門学校への進学資格が得られる。自宅学習と模試で合格を目指せる。
-
専門学校・職業訓練校:実技や資格取得に特化した学びの場。年齢制限なしのコースも多く、就職につながるスキルが身につく。
-
フリースクール・NPOの学習支援:学び直しや社会参加の機会を提供する民間団体。自分のペースで安心して通える場所がある。
このように、高校に通うことだけが進路ではないということを、親が示してあげるだけで、子どもの視野は大きく広がります。
■ 「学校に行かない=何もしない」ではない
不登校というと、“ただ家にいるだけ”というイメージがあるかもしれません。
しかし、実際には、学校に行かない間にも、子どもはたくさんのことを感じ、考え、葛藤しています。
家でゲームをしている時間も、音楽を聴いている時間も、ネット動画を見ている時間も、感受性を磨き、好奇心を育むきっかけになっているかもしれません。
親が「何もしないで…」と責めてしまうと、子どもは居場所を失い、「どうせ何をしてもダメなんだ」と感じてしまいます。
どんな過ごし方であっても、「今は休む時期」「その中で自分を回復している最中」だと捉えることで、親も安心して見守れるようになります。
■ 学びは学校以外にもたくさんある
「高校を辞めたら学べなくなる」わけではありません。
インターネット、オンライン講座、書籍、地域のワークショップ――
今は、学校に通わなくても学びの場を作ることが可能な時代です。
-
好きなジャンルのYouTubeで学ぶ
-
オンライン英会話を試す
-
イラストやプログラミングの通信講座に挑戦する
-
自分で資格試験の勉強を始める
こうした学びのスタイルを応援することで、子どもは「また挑戦したい」「やってみよう」という気持ちを取り戻していきます。
親が「こうしなさい」と言うのではなく、「こんな道もあるよ」と選択肢を静かに提示することが、子どもにとっては大きな支えになるのです。
■ 親が「許可」することで、子どもは楽になる
意外に思うかもしれませんが、多くの不登校の高校生は「学校に行けない自分」を責めています。
-
「行けなくてごめんなさい」
-
「こんな自分が情けない」
-
「親をがっかりさせている」
そんな気持ちを、口に出さずに心の奥で抱えています。
だからこそ、親が「高校に行かなくても大丈夫だよ」「学校以外の道もあるんだよ」と言葉にして許可を出すことで、子どもの心は軽くなるのです。
「学校に戻ってくれたら…」という期待を一旦手放し、
「あなたの人生をあなたらしく生きてほしい」というスタンスで接すること。
それが、回復への第一歩になります。
子どもが「動き出す」までの時間を焦らず待つ
「このまま何もしなかったら、どうなるの…」
「早く学校に戻らないと、進学にも就職にも影響が出るのでは…」
不登校の子どもを見守る親にとって、「このままで大丈夫なのか」という不安は、常に心にのしかかります。何かしなければ、何か言わなければ――そう思って声をかけたり、提案をしたりしても、返ってくるのは無反応や拒絶ばかり。
そんなとき、親に必要なのは「働きかけること」ではなく、「待つこと」です。
この章では、なぜ“待つこと”が子どもの支えになるのか、その時間に親ができること、そして焦りとの向き合い方について解説します。
■ 子どもが動けないのは「怠け」ではない
不登校の子どもは、よく「甘えている」「逃げている」と誤解されがちです。
けれども、実際のところはその逆で、**動きたくても動けない“心のエネルギー切れ”**の状態にあります。
-
朝起きて、制服を見ただけで動悸がする
-
外に出ることが怖くなる
-
自分の存在価値がわからなくなる
このような状態では、学校に行くどころか、日常生活を送ることすら困難になります。
親から見ると「何もしていない」ように見えても、本人は見えないところで必死に自分と闘っているのです。
まずは、「子どもが今、精一杯の状態で生きている」ことを理解しましょう。
■ 回復には“その子のペース”がある
不登校からの回復には、明確なスケジュールも、目安となる期限もありません。
子ども自身の気持ちが整ったときにしか、一歩は踏み出せないのです。
そのスピードは人それぞれ。
-
1週間で元気を取り戻す子もいれば
-
半年、1年かかる子もいます
親ができることは、子どものペースを尊重し、**「大丈夫、あなたのタイミングでいいんだよ」**と伝え続けることです。
その言葉が、子どもにとっての“信頼の土台”になります。
■ 「何もしないでいること」は、実は大きな力
子どもが自室にこもり、ゲームをしたり、ネット動画を見ていたりする姿を見ると、「このままでいいの?」と心配になるかもしれません。
でも、そういった行動も、心を守るために必要な回復行動であることがあります。
ゲームの中では自分のペースで動ける
動画からは笑いや安心感が得られる
何気ないネットの情報から興味が芽生える
本人にとっては、それが今の「生きるリズム」であり、少しずつ社会とつながる準備期間になっているのです。
焦って無理にやめさせたり、強制的に外に出そうとしたりするのではなく、「それで心が落ち着くなら今はそれでいい」と受け止めてあげましょう。
■ 親が「変わらずにいる」ことが最大の安心材料
不登校の子どもは、「こんな自分を親はどう思っているんだろう」と、常に親の視線を気にしています。
-
「迷惑をかけている」
-
「情けないと思われている」
-
「嫌われるんじゃないか」
そんな思いを、表には出さずに抱えている子も少なくありません。
だからこそ、親がどんなときでも変わらず接することが、子どもにとって最大の安心材料になります。
-
毎朝「おはよう」と声をかける
-
食事を作って部屋の前に置く
-
笑顔で接する
これらの「いつも通り」の対応が、子どもにとっての“居場所”になります。
■ 「何かしなきゃ」ではなく「今を信じて待つ」
親にとって、「何もしないで見守る」というのは、実はとても勇気のいる行動です。
-
他の子はもう進路を決めている
-
学年が変わってしまう
-
このまま引きこもるのでは…
そんな不安は尽きません。
しかし、焦って無理に進めても、タイミングが合わなければうまくいきません。
無理に登校させたり、進学を急がせたりした結果、再び心を閉ざしてしまったケースも少なくありません。
親ができるのは、「今」を信じて「未来」を見つめること。
「あなたはきっと大丈夫」「そのときが来たら一緒に考えよう」というメッセージを、言葉や態度で伝えていくことです。
■ 見えないところで、子どもは変わっている
「全然変わらない」と感じるかもしれませんが、子どもは少しずつ変化しています。
-
少し話すようになった
-
食事の量が戻ってきた
-
興味のあることを口にするようになった
そうした小さな兆しを見逃さず、「変化の芽」を温かく見守ってください。
やがてその芽は、子ども自身の力で、次の一歩へと育っていきます。
家族としてできる“具体的な行動”を一緒に考える
子どもが不登校の状態から少しずつ気持ちを取り戻してきたとき、親としては「そろそろ何か行動を起こしてほしい」と感じることもあるでしょう。
とはいえ、焦りや希望をそのままぶつけるのではなく、「一緒に考えていこう」というスタンスが大切です。
ここまでの回復には長い時間がかかったかもしれません。それだけに、「次の一歩」は慎重に、そして子ども自身が納得できる形で進めていく必要があります。
この章では、不登校から回復し始めた子どもに対して、家族がどのような“具体的行動”を一緒に考え、サポートしていけるかを詳しく解説します。
■ 「何かを始めたい」気持ちは小さなサイン
子どもが、
-
「ちょっと外に出てみようかな」
-
「勉強、少しやってみようかな」
-
「バイトってできるのかな」
といった言葉を口にするようになったら、それは自分の未来に向かって踏み出そうとするサインです。
そのとき親が「じゃあ○○しなさい」と指示を出すのではなく、「そう思ったんだね」「それについて一緒に調べてみようか」と対話の姿勢で応じることが大切です。
このタイミングで「やっとやる気が出た!」と親の期待を押し出してしまうと、子どもは再びプレッシャーを感じて引きこもってしまうことがあります。
“寄り添い型の関わり”が、次のステップへの鍵になります。
■ 提案の仕方は“誘導”ではなく“選択肢の提示”
子どもに新しい行動を促すとき、親としての言い方が非常に重要になります。
NGな例:
-
「そろそろ学校に戻らなきゃね」
-
「もう〇〇したら?」
-
「こうしないと将来大変だよ」
こうした言い回しは、命令や決めつけとして受け取られ、子どもが心を閉ざす原因になります。
OKな例:
-
「こういう学校もあるみたいだけど、どう思う?」
-
「〇〇について一緒に調べてみる?」
-
「どんな未来を目指したい?いろんな選択肢があるよ」
このように、選択肢を“提示”しながら本人の気持ちを尊重するスタイルが、子どもの自己決定を促します。
■ 家族で一緒に検討できる“次の選択肢”とは?
不登校を経験した高校生にとって、進路の選択肢は決して限られていません。以下のような道を、親子で一緒に情報収集してみましょう。
通信制高校への転校・編入
自分のペースで学習できる通信制高校は、不登校からの再スタートとして多くの生徒に選ばれています。
-
登校は週1~5日、または月数回など選択制
-
通信教材やオンライン授業で自宅学習が可能
-
在籍校からの単位を引き継げる場合もある(転入・編入)
「全日制よりも安心して通える」「自分の時間を持ちながら勉強できる」などのメリットがあり、進学実績のある学校も多数存在します。
高卒認定試験を受ける
高校を辞めた後に高卒資格を取得したい場合は、**高卒認定試験(旧・大検)**を受ける方法があります。
-
合格すれば大学・専門学校・公務員試験の受験資格が得られる
-
自宅学習と市販の問題集で独学も可能
-
通信講座や学習サポート機関も充実している
「今すぐ学校に通うのは難しいけど、勉強したい」という子に適した方法です。
資格取得・職業体験を探る
-
ネットでのイラスト講座、動画編集講座
-
英検や簿記、MOSなどの民間資格
-
NPOや自治体による就労支援・体験プログラム
「自分には得意なことがない」と思いがちな子でも、何かを始めた経験が“自信”につながることはよくあります。
親が、「こんなのもあるよ」と提案し、興味を引き出していくことが有効です。
■ 子どもが動かないときの対応:無理に引っ張らない
提案をしても「別にいい」「やりたくない」と言われることもあります。
その場合は、「まだ気持ちが整っていないのだな」と受け止め、再び“待つ”に戻ることも選択肢の一つです。
子どもが行動するかどうかよりも、「一緒に考えてくれる存在がいる」という事実のほうが心の支えになります。
「どんな時でも、あなたの味方だよ」
そのスタンスを変えずに持ち続けることが、子どもにとって“次に進む力”になります。
■ 家族の協力でできるサポートもある
親だけでなく、兄弟姉妹や祖父母も含めた家族全体で、できる支援はたくさんあります。
-
兄弟がゲームを通じてコミュニケーションをとる
-
家族みんなで散歩や旅行に出かけて気分転換
-
日常の中で一緒に家事をする(料理・掃除など)
「役に立っている」という実感が、子どもの自己肯定感を高めます。
小さな関わりでも、本人が「認められた」と感じられる経験を積み重ねることが大切です。
通信制高校だからこそ可能な夢や目標をもって学習できる環境を探してみてください。
📘通信制高校を一括で比較できる
→ ズバット通信制高校比較で資料請求(無料)