高校生が不登校になったとき相談できる人は?親と子が頼れる支援先まとめ

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不登校・高校中退からの進路

不登校で悩んでいる高校生、また、子供が不登校になってしまったと悩んでいる親御さんは相談できる人はいますか?

親と子で相談しあってもいいのですが、それぞれ悩んでいるポイントは異なる場合もあり、相談し合うと逆に衝突してしまい状況が悪化する恐れもあります。

だからと言って不登校はデリケートな問題なので、友人に相談しづらいですよね。自分で悩んで苦しんで不登校を解決できればいいのですが、なかなか難しいですよね。

そんな時には不登校になった場合に頼れる相談先があると心強く、問題解決に役立つはず。

このサイトでは子と親の悩み相談場所について解説しています。

不登校に悩む親御さん、子供さんも参考にしていただければと思います。

不登校は誰にでも起こりうる|親と子の悩みは別物として捉えるべき理由

不登校という言葉に、どこか特別な事情や深刻な背景を想像する人も少なくありません。
しかし、現代の日本では誰でも不登校になる可能性があるというのが現実です。
特に高校生は、思春期という不安定な時期に加えて、進路選択・人間関係・学業成績・家庭環境など多くのプレッシャーを抱えています。

文部科学省の統計によれば、高校生の不登校者数は年々増加傾向にあり、「まさかうちの子が」という親の声もよく聞かれます。
けれども実際には、不登校は“特別な誰か”の問題ではなく、いつ、どんな家庭でも起こりうる普遍的な課題だと言えるのです。


親が抱える「焦り」と「不安」の正体

子どもが学校に行けなくなったとき、最も強く動揺するのは親かもしれません。
「なぜ行けないのか?」「どこが悪かったのか?」「このままで将来どうなるのか?」
そうした不安や焦りが、知らず知らずのうちに子どもへのプレッシャーや口調の強さとなって表れてしまいます。

親が特に心配するのは次のような点です:

  • 高校を中退したら将来の進学・就職が不利になるのではないか

  • 周囲から“育て方が悪い”と見られるのではないか

  • 子どもが一度不登校になると、社会復帰できないのではないか

こうした考えが悪いわけではありません。
むしろ、子どもを守りたい・支えたいという思いの表れなのです。
しかし、親の焦りがそのまま「叱責」や「過干渉」となって現れると、子どもにとっては**「わかってもらえない」苦しさが増すだけ**になります。


子どもが抱える「言葉にできない悩み」

一方、学校に行けなくなった高校生自身は、自分がなぜ不登校になっているのか、うまく説明できないことがほとんどです。

「行こうと思っても、体が動かない」
「理由が分からないけど、学校が怖い」
「また同じことが起こるかもと思うと不安になる」
「親に心配かけたくないから言えない」

このように、子どもは子どもなりに「行きたいけど行けない」「言いたいけど言えない」という板挟みの状態にいます。

さらに、親の何気ない言葉――

  • 「甘えてるだけじゃないの?」

  • 「根性が足りないんじゃない?」

  • 「高校ぐらいは卒業してよね」

こうした言葉が、子どもの心をさらに閉ざすきっかけになってしまうのです。
言葉にはしていなくても、子どもが毎日感じているのは「否定されている」「理解されない」という孤独感。
それが不登校の長期化や、自尊心の低下につながることもあります。


親と子の「相談タイミング」がずれると対立しやすい

よくあるのが、親が「今すぐどうにかしなければ」と動こうとするのに対し、子どもは「まだ話せる段階ではない」と思っているケースです。

この“タイミングのズレ”が、親子の衝突を生み出します。

  • 親:「とにかく相談しよう」「動こう」

  • 子:「そんな気持ちじゃない」「押しつけられている感じがする」

この結果、「話してもムダ」「親はわかってくれない」と子どもが感じ、さらに家庭内で会話が減り、悪循環に陥ってしまうのです。

重要なのは、親と子で“同じ問題”に向き合っているとしても、悩みの種類も進むスピードも違うということを理解することです。
それを前提に、**「今は話さなくていい」「ただそばにいる」**というスタンスが、時に最善のサポートになることもあります。


親子の「気持ちのずれ」を埋めるには“第三者”の存在が必要

不登校という繊細な問題において、親と子だけでなんとかしようとすると、かえって感情的になり、話し合いが難航することもあります。
そうしたときこそ、信頼できる第三者(カウンセラー・相談員・保健室の先生など)を頼ることが重要です。

第三者が介入することで、

  • 親が落ち着いて子どもを見ることができる

  • 子どもが自分の思いを整理しやすくなる

  • 親子の「橋渡し役」として対話を円滑にしてくれる

といったメリットがあります。

「親だけで解決しなければ」という思い込みは捨ててください。
**家庭外の力を借りることは“甘え”ではなく“賢い選択”**です。

子どもが相談できる場所|電話・SNS・カウンセリングなど選べる支援先

「学校に行きたくない。でも誰にも言えない」
「親に言ったら怒られそうで怖い」
「相談したところで、何も変わらないんじゃないか……」

不登校の入り口に立っている高校生の多くが、こうした思いを抱えています。
そして、最もつらいのは、「自分には誰にも頼れない」「自分の悩みは大したことじゃない」と思い込んでしまうことです。

けれど、本当は――誰かに話すことで、世界は確実に変わります。

この章では、不登校や将来への不安に悩む高校生が、「誰に」「どこで」相談できるのかを、電話・SNS・カウンセリングなど複数の方法から紹介していきます。
あなたが安心して話せる場所は、必ずあります。


① 匿名で話せる「電話相談」は心の安全地帯

人に悩みを打ち明けるとき、「名前を出すのが怖い」「知らない人のほうが本音を言える」と感じることは多いものです。
そんなときに心強いのが、匿名で利用できる電話相談窓口です。

✅ チャイルドライン(0120-99-7777)

  • 対象:18歳までの子ども

  • 内容:どんな悩みでもOK(学校・家庭・恋愛・将来など)

  • 特徴:名前や電話番号を言わなくていい

  • 受付:16時〜21時(毎日)

ボランティアの「受け手さん」がやさしく耳を傾けてくれるから、親にも先生にも言えない気持ちを安心して話せる場所です。

✅ 24時間子どもSOSダイヤル(0120-0-007-110)

  • 対象:小学生〜高校生

  • 運営:文部科学省

  • 特徴:24時間365日対応/全国どこからでも無料

  • 相談員:各地の教育センター職員や支援スタッフが対応

夜中に「もう限界だ」と感じたときにも、今すぐつながる相談窓口があることを覚えておいてください。


② 話すのが苦手なら「SNS相談」「チャット相談」も使える

最近では、電話だけでなくLINEやチャットで悩みを打ち明けられるサービスも増えてきています。
話すことに自信がない人、対面が苦手な人にとっては、文字で気持ちを伝える方法が向いているかもしれません。

✅ LINE相談(例:東京都若者総合相談、自治体ごとに設置)

  • 対象:地域によって異なる(都道府県・市区町村によって運営)

  • 特徴:LINEで気軽に相談できる/顔を見せなくていい

  • 内容:不登校・いじめ・進路・メンタル・家庭などなんでもOK

「LINE 不登校 相談 〇〇市(地域名)」などで検索してみてください。
あなたの住んでいる地域にも、きっと頼れる相談窓口があります。


③ カウンセリング|“話すだけで少しラクになる”場所

もしあなたが「話をちゃんと聞いてほしい」「気持ちを整理したい」と感じているなら、臨床心理士やスクールカウンセラーとのカウンセリングもおすすめです。

✅ 学校のスクールカウンセラー

  • 対象:在籍している高校の生徒

  • 特徴:予約すれば無料で何度でも相談できる

  • ポイント:話の内容は守秘義務があるため、親や先生には勝手に伝えられない

先生や親に知られたくない内容でも、相談したいことだけを話せる環境が整っています。

✅ 民間カウンセリング

  • 対象:誰でも利用可能(予約制・有料)

  • 特徴:臨床心理士など国家資格保持者が対応

  • ポイント:「悩みを話す」ことではなく「関係性を築くこと」が大切

カウンセラーとの相性が合わないと感じたら、無理に続ける必要はありません。
あなたの気持ちを落ち着かせてくれる相手を探すことが大切です。


④ 学校以外の「第三の居場所」で相談するという選択肢

学校に行けないとき、「学校以外で安心して過ごせる場所」があるだけで、心はずいぶん軽くなります。

  • フリースクール

  • 居場所カフェ・不登校支援センター

  • NPO法人が運営するユースセンターや放課後スペース

これらの施設では、同じように悩んだことがある大人や、同世代の仲間と出会えるチャンスがあります。

「誰かに話したい」「一人になりたくない」と感じたときに、気軽に行ける場所があるだけで、不登校の苦しみは変わってくるのです。


⑤ どこに相談するかより「誰に話せるか」が大切

たとえ公式な相談窓口じゃなくても、あなたが安心して話せる相手がいるなら、そこが“相談先”です。

  • 部活の先輩

  • 信頼できる親戚

  • たまに連絡をくれる昔の友達

  • SNSでつながった同じ悩みの人

「今、自分はつらい」と言葉にするだけで、心は少し軽くなります。
その一言をきっかけに、未来の選択肢が広がることだってあるのです。

親が相談すべき場所|市の窓口・全国ネット・同じ境遇の保護者とのつながり

「まさか、うちの子が学校に行かなくなるなんて」
「どうしたらいいのか分からない」
「責めるつもりはないけれど、どう接すればいいのか分からない……」

子どもが不登校になったとき、多くの保護者が抱えるのは、焦り・不安・混乱といった“答えのない悩み”です。
不登校は、子どもだけでなく、親にとっても大きな試練になります。

でもその苦しみは、親自身も相談し、頼れる場所とつながることで軽くすることができます。

この章では、子どもが不登校になったときに、保護者が相談できる公的・民間の支援先や、同じ境遇の親同士のネットワークをご紹介します。


① 市区町村の教育相談窓口は“最初の相談先”として有効

ほとんどの自治体には、不登校やいじめ、家庭内問題などに関する教育相談を受け付けている窓口があります。

代表的な相談先の名称(地域によって異なります):

  • 教育相談センター

  • 青少年支援課

  • 児童生徒支援室

  • 子ども家庭総合支援センター

  • 教育委員会の教育相談室

これらの窓口では、臨床心理士・教育相談員・スクールソーシャルワーカーなどの専門職が対応しており、面談・電話・メールなどで相談が可能です。

相談できる内容例:

  • 子どもが学校に行かない/無気力で会話が減った

  • 学校との連携の仕方が分からない

  • 家庭内での対応に自信がない

  • 今後の進路(転校・通信制など)の選択肢を知りたい

市の公式サイトや教育委員会のページから、相談窓口の情報を調べることができます。
まず一歩を踏み出す場所として、非常に信頼できる選択肢です。


② 「全国ネット」や支援団体が運営する“親の会”は心の支えに

同じ悩みを持つ親同士で悩みを分かち合えるのが、「親の会」の最大の魅力です。
話をすることで「自分だけじゃない」と感じられることは、心の負担を軽くし、希望を取り戻す第一歩になります。

代表的な団体:

NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク

  • 全国各地に支部あり(全都道府県対応)

  • 会員の多くが不登校の子を持つ保護者

  • 定例会・情報交換会・学習会などを開催

  • 当事者の声をベースに、支援の選択肢も紹介してくれる

参加するメリット:

  • 他の家庭の体験談を聞ける

  • 子どもへの接し方のヒントを得られる

  • 通信制高校・フリースクールなど進路情報を収集できる

  • 孤独感が軽減され、精神的に支えられる

「親が変われば、子も変わる」と言われることがあります。
まずは自分自身が安心できる環境に身を置くことが、結果的に子どもの支援にもつながるのです。


③ 保護者向けオンライン相談・サポートも増加中

近年では、インターネットを活用した保護者向けの支援も増えています。
特に、仕事や介護などで外出が難しい保護者にとって、オンラインで悩みを相談できる場は非常に心強い存在です。

主なサービス例:

  • ZoomやLINEでの個別相談(有料・無料あり)

  • YouTube・SNSでの情報発信(不登校支援者・臨床心理士)

  • 不登校の子どもを持つ保護者のためのオンラインサロン

また、NPO法人や通信制高校などが運営する無料の相談窓口も数多くあります。
「○○市 不登校 親 相談」などで検索すると、地域に根差した情報が見つかるはずです。


④ 無理に“良い親”になろうとしないでください

子どもが不登校になると、「自分の育て方が悪かったのではないか」と自分を責めてしまう保護者も多いです。
しかし、不登校の原因は非常に多岐にわたり、家庭環境だけが理由になることはほとんどありません。

  • 学校の人間関係(いじめ・孤立)

  • 勉強への苦手意識や不安

  • 思春期特有の自己否定感・感情の不安定さ

  • 発達特性によるストレス耐性の低さ

こうした“本人にとってつらい環境”が続いた結果、心と体がSOSを出しているのが不登校です。

親としてできる最善のことは、「この子にはこの子のペースがある」と認めて見守る姿勢です。
完璧な対応をしようとせず、「困ったときは一緒に相談しようね」と声をかけるだけでも、子どもにとっては安心材料になります。


⑤ 親が変わることで子どもが変わることもある

実際に多くの不登校経験者やその保護者が、「親が焦らず接するようになったら、子どもが少しずつ前を向き始めた」と話しています。

子どもに対してできることが少なく感じるかもしれません。
でも、親が笑顔でいられること、余裕を持って接すること、それが子どもが安心できる居場所づくりの第一歩です。

そのためにも、親自身が支えられる場所とつながってください。

「学校に戻る」以外の選択肢|通信制高校・フリースクールという新しい学び方

不登校になると、多くの人が「学校に戻れるように頑張ろう」と言います。
もちろん、元の学校に復帰できることが理想的だと考える人もいるでしょう。
けれど、「学校に戻る=解決」ではないということも、今の時代は多くの保護者や教育関係者に理解されつつあります。

本当に大切なのは、子どもが“自分らしく”安心して学べる場所を見つけることです。
この章では、従来の学校という枠にとらわれない「学びの選択肢」――通信制高校やフリースクールなど、柔軟な教育の場について詳しくご紹介します。


① 「学校に行けない」ではなく「今の学校が合っていない」だけかもしれない

不登校になった子どもを見て、「甘えているのでは?」「怠けているだけでは?」と考えてしまう大人もいるかもしれません。
しかし、多くの不登校経験者が語るのは、「通っていた学校の環境が合わなかった」という声です。

  • 人間関係に疲れてしまった

  • 校則や雰囲気が息苦しかった

  • 勉強のスピードについていけなかった

  • 集団生活そのものがストレスだった

こうした理由から「行きたくても行けない」状態になってしまうのです。
つまり、不登校は「能力」や「根性」の問題ではなく、環境とのミスマッチによる「防衛反応」とも言えるのです。


② 通信制高校|自分のペースで高校卒業を目指せる新しい形

通信制高校は、自宅学習を中心にしながら、高校卒業資格を取得できる柔軟な教育システムです。
かつては「高校を中退した子が通う場所」というイメージがありましたが、現在では学びの多様化に対応した新しい選択肢として注目されています。

通信制高校の主な特徴:

  • 学習スタイル:自宅でレポート提出+年に数日のスクーリング(登校)

  • 学習内容:高卒資格を取得するための教科と選択科目

  • 入学方法:新入学/転入学(別の高校から)/編入学(中退後)いずれも可

  • 単位制:自分のペースで卒業を目指せる(最短3年で卒業可)

メリット:

  • 毎日学校に通う必要がないため、ストレスが少ない

  • 自分のペースで学習を進められる

  • 在籍期間中にバイトや資格取得、夢への準備ができる

  • 通信だけでなく登校型・通学併用型など多彩なコースも選べる

現在では私立通信制高校の数も増加しており、進学指導に強い学校や、IT・デザイン・スポーツに特化した学校なども存在します。

「今の学校には戻れない。でも卒業は目指したい」という人にとって、通信制高校は有力な選択肢です。


③ フリースクール|学校に代わる“安心できる学びの居場所”

フリースクールとは、学校に行けない・行かない子どもたちのために設けられた、もうひとつの学びの場です。
決まったカリキュラムや評価はなく、子どものペース・気持ち・興味を尊重した自由な活動を中心にしています。

フリースクールの特徴:

  • 強制される授業や評価はない

  • 先生ではなく“支援者”が対話的に関わる

  • 不登校や発達特性を持つ子どもも多く在籍

  • 日時・頻度も自分で決められる

メリット:

  • 「行かなくちゃ」ではなく「行きたい」と思える場になる

  • 同じような悩みを持つ仲間と出会える

  • 勉強だけでなく、自分の心と向き合える

  • 学校復帰・通信制高校へのつなぎとしても使える

フリースクールは全国に数百校あり、NPO法人や地域団体が運営しているため、月謝や参加費が低めのところも多いです。
「いきなり転校は不安」という人が、まず外との接点を持つ第一歩として利用するのもおすすめです。


④ 家庭で学ぶ選択肢も増えている

通学そのものにストレスを感じている子どもには、完全に在宅で学ぶスタイルもあります。
近年では、オンライン学習支援が充実しており、

  • オンライン通信制高校(Zoom授業+チャット質問など)

  • 自宅学習型の個別指導塾

  • 高卒認定試験(旧:大検)を目指す独学支援サービス

といった形で、家にいながら高校卒業や大学進学を目指す道も現実的になっています。

インターネット環境が整っていれば、地方に住んでいても、全国の通信制高校や支援機関を活用することが可能です。


⑤ 「高校をやめる」ではなく「新しい道を選ぶ」だけ

不登校が長期化すると、「このまま高校を辞めることになるのでは…」と不安になるかもしれません。
でも、実際には多くの通信制高校やフリースクールでは、今通っていた学校の「取得単位」をそのまま引き継いでくれるケースも多く、やり直しではなく“引き続き学ぶ”ことができるのです。

高校卒業は、あくまで「手段」であって「目的」ではありません。

  • 自分の夢のために

  • 自分のペースで生きるために

  • もう一度笑顔で学ぶために

その手段として、学校に戻ること以外にも、さまざまな道があることを、ぜひ知ってほしいのです。

まとめ|相談することで道は開ける。孤立せず、今すぐ一歩を踏み出そう

子どもが不登校になったとき、親も子も、まず「何が正解かわからない」という壁にぶつかります。
焦って対処しようとすればするほど、親子関係がぎくしゃくしてしまったり、問題がさらにこじれてしまうこともあります。

でも、忘れないでください。
不登校は“問題”ではなく、“選択肢のひとつ”であるという考え方もあるということを。

今、あなたやあなたの子どもが感じている不安や孤独は、決してあなただけのものではありません。
全国には、同じように悩み、乗り越えた親子がたくさんいます。そして、支援の手を差し伸べてくれる人たちも、ちゃんと存在しています。


誰かに相談することは「弱さ」ではなく「強さ」の証

「相談するなんて情けない」
「うちだけがこんな状態になってしまったのでは」
そう思ってしまう気持ちはとてもよくわかります。

けれども、今の自分を守るために、未来のために誰かに相談することは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ“強さ”です。

  • 気持ちを整理したいとき

  • どう対応していいか迷ったとき

  • 一人ではつらくて限界を感じたとき

そんなときは、迷わず相談してください。
相談できる場所は、今は想像しているよりもたくさんあります。


相談できる人・場所は、あなたのそばにある

ここまでの記事で紹介してきた通り、相談先には様々な選択肢があります。

子どもが相談できる場所:

  • チャイルドライン(0120-99-7777)

  • 24時間子どもSOSダイヤル(0120-0-007-110)

  • LINE・チャット相談、スクールカウンセラー

親が相談できる場所:

  • 市区町村の教育相談窓口・児童生徒支援室

  • NPO法人「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」

  • 親の会・同じ経験を持つ保護者のつながり

「すぐに答えを見つけなければ」と思わなくても大丈夫です。
大切なのは、「孤立しないこと」。
悩みを共有するだけでも、心は確実に軽くなります。


学校に戻れなくても、未来は止まらない

不登校が続くと、「このままじゃ高校を卒業できないのでは」「将来が詰んでしまうのでは」と思ってしまうかもしれません。

しかし、学校に戻れなくても、未来が閉ざされるわけではありません。
むしろ、新しい選択肢が見えてくるきっかけにもなります。

  • 通信制高校:自分のペースで卒業可能

  • フリースクール:安心できる学びの場

  • 高卒認定試験:進学への道もひらける

  • オンライン学習・在宅型学習:無理なく継続できる学びの形

「今の学校」が合わないだけかもしれません。
場所ややり方を変えるだけで、再び笑顔で学べる日がやってくる可能性は十分にあります。


大事なのは「今できる一歩」を踏み出すこと

不登校の解決に「魔法のような特効薬」はありません。
でも、確実に状況が動く一歩は、「誰かに話すこと」「今の気持ちを整理すること」から始まります。

  • まずは親が悩みを言葉にする

  • 子ども自身が安心できる相談先を見つける

  • 学校以外の学びの選択肢を調べてみる

  • 同じ立場の人とつながってみる

たったひとつでもいい。何か行動を起こしてみることが、次の一歩につながります。


「あなたはひとりじゃない」

これは、親にも、子どもにも届けたいメッセージです。

不登校というテーマは、時に家庭を孤立させます。
けれど、あなたが思っている以上に、同じように悩んでいる家庭があり、乗り越えた人たちがいて、支えてくれる専門家もいます。

  • 心配しすぎる必要はありません

  • 焦らなくても大丈夫です

  • でも、孤立しないでください

一人で抱え込まず、頼っていい。助けを求めていい。


【最後に】

不登校は、決して“終わり”ではありません。
そこから人生を立て直し、自分らしい道を見つけていく若者もたくさんいます。
そして、そのために必要なのは――「相談する」というたったひとつの行動かもしれません。

あなたの家庭にも、必ず光は差します。
今できることから始めてみてください。

 

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