通信制高校に通う生徒や保護者の間で、「健康診断は必要?」「どこで受けるの?」「費用は自己負担?」といった疑問の声が多く上がっています。
この記事では「通信 制 高校 健康 診断」について、法律の観点・費用・受診場所・注意点などをわかりやすく解説します。
通信制高校でも健康診断は義務!法律の根拠を確認
「通信制高校に通っているけど、健康診断って受けなきゃいけないの?」「全日制みたいに学校で実施されないけど、どうしたらいいの?」
そんな疑問を抱える保護者や生徒の声は少なくありません。通信制高校のスタイルは、通学が限られていたり、居住地がばらばらだったりするため、全日制のような一斉健康診断が難しいのが現状です。しかし、健康診断は全高校生に義務付けられている重要な制度です。
まず結論からお伝えすると、通信制高校でも健康診断の受診は義務です。これは「学校保健安全法」という法律によって定められており、どの高校形態においても例外ではありません。
学校保健安全法第13条の規定とは?
健康診断に関する法律的な根拠は、「学校保健安全法 第13条」にあります。
学校保健安全法 第13条(定期健康診断)
学校の設置者は、毎学年、児童生徒等に対し、政令で定めるところにより健康診断を行わなければならない。
これは全日制、定時制、そして通信制高校も含めたすべての学校に適用されるものです。したがって、通信制高校に通う生徒も、年1回の健康診断を受けなければならず、学校側もその案内や指導を行う義務を負っています。
また、文部科学省によるガイドラインでも、以下のように明記されています。
文部科学省通知(令和4年改定)より
「すべての児童生徒等を対象に、当該学年ごとに実施されることが必要です。通信制課程の生徒についても例外ではありません。」
出典:文部科学省「学校における健康診断の実施」
なぜ通信制でも健康診断が必要なのか?
通信制高校の生徒は、自宅での学習が中心となり、通学頻度が低いことも多いため、生活習慣が乱れやすく、健康状態が把握しにくい側面があります。
そのため、年1回の健康診断で以下のような点を確認し、生徒本人や保護者、学校が健康管理の指標として活用する意義があります。
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成長や発達の状況
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視力や聴力の異常
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生活習慣病のリスク兆候
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学業や通学への支障となる体調不良の早期発見
また、進学・就職・留学などの際にも、健康診断書の提出を求められることが多いため、毎年の診断が将来に備える意味でも重要です。
通信制高校における実施の違い
全日制高校では、学校に医師や歯科医師を招いて集団で健康診断を実施するのが一般的ですが、通信制高校ではその方式が取れないことが多いです。
特に広域通信制高校の場合は生徒が全国に点在しているため、個別に医療機関を受診し、診断結果を学校に提出するというスタイルが主流です。
ただし、以下のような例外的なケースもあります。
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公立通信制高校の一部では、スクーリング日程にあわせて学校内で健康診断を無料実施している
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学校医による診断を受けた場合は費用がかからないこともある
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私立通信制高校の一部では提携医療機関を紹介し、受診の便宜を図っている場合もある
このように、通信制高校では学校ごとに対応が異なるため、入学時や年度初めに送られる案内を必ず確認することが重要です。
健康診断を怠った場合のリスク
「忙しくて受けるのを忘れた」「費用が負担で先延ばしにしてしまった」という生徒もいるかもしれませんが、健康診断を受けていないことで発生するデメリットも知っておく必要があります。
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進学・就職時に健康診断書が用意できない
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体調不良の兆候に気づかず重大な病気を見逃す可能性がある
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学校の定める提出期限を過ぎると成績処理に影響する場合もある
通信制高校の生徒は自ら健康を管理し、計画的に行動することが求められます。保護者も含め、学校・医療機関との連携をしっかり行いましょう。
通信制高校ではいつ健康診断を受ける?スケジュールと注意点を徹底解説
通信制高校に通うと、通学の頻度が少ない分、「健康診断はいつ受けるの?」「学校から案内はくるの?」と戸惑う生徒や保護者も多いかと思います。
通信制高校の健康診断は、実施タイミングや方法が学校によって大きく異なるため、自分から能動的に行動することが必要です。
この記事では、「通信制高校では健康診断をいつ受けるべきなのか」「どんなスケジュールで進めれば良いのか」について、法律や実例を交えてわかりやすく解説します。
健康診断は「6月30日までに受けること」が義務
健康診断の実施時期については、「学校保健安全法施行規則 第5条」に明確な規定があります。
第5条:定期健康診断は、毎学年、4月1日から6月30日までの間に行わなければならない。
引用元:e-Gov法令検索|学校保健安全法施行規則
つまり、通信制高校であっても、4月〜6月の3か月間のうちに健康診断を済ませる必要があるということです。
これに間に合わなかった場合、学校側が「未受診」として扱う可能性があるため、早めの行動が大切です。
通信制高校における典型的な健康診断スケジュール
通信制高校では、次の2パターンのいずれかで健康診断が行われます。
①【個別受診型】生徒が自分で病院に予約・受診(一般的)
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4月中旬〜5月初旬:学校から案内や健康診断票が郵送またはオンラインで届く
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5月中〜6月中旬:各自、かかりつけ医や内科医院、総合病院で受診
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6月末までに:診断結果を学校に郵送または提出フォームからアップロード
この方式がもっとも一般的であり、広域通信制高校や私立通信制高校では9割以上がこの個別対応型です。
②【集合受診型】スクーリング時に校内で一括実施(一部公立に多い)
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登校日(スクーリング)にあわせて校内で健康診断が実施され、費用も無料で済むケースがある
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公立通信制高校に多く見られる方式で、実施日は4月末〜6月中旬の間に設定されていることが多い
集合受診の有無は入学案内や学年初の通信で必ずアナウンスされるので、見逃さないようにしましょう。
健康診断を受けるための3つのチェックポイント
1. 学校からの通知を必ず確認する
通信制高校は通学の機会が限られるため、健康診断の案内は以下のいずれかで送られてきます。
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郵送書類(新学期の案内と同封)
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学校専用ポータルサイトやGoogle Classroom
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メール通知
通知には「受診項目」「提出期限」「使用する健診票の様式」が明記されていますので、必ず読んで対応しましょう。
2. 医療機関は早めに予約を
6月は多くの学生や会社員が健康診断を受ける繁忙期です。
そのため、受診が遅れると予約が取りづらくなり、提出が間に合わなくなるリスクがあります。
おすすめの行動スケジュール:
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4月下旬までに学校からの案内を確認
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5月上旬には医療機関の予約を済ませる
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6月中旬までに受診し、即日提出
3. 必要な受診項目を確認
年度や学年によって、健康診断の検査項目が異なります。以下は主な受診内容の例です:
検査項目 | 実施学年・備考 |
---|---|
身長・体重 | 全学年必須 |
視力・聴力 | 全学年必須 |
血圧測定 | 全学年または医師判断 |
胸部X線検査 | 主に1年生で実施 |
心電図 | 主に1年生で実施 |
歯科健診 | 全学年(病院または歯科) |
受診漏れがあると学校から再受診を求められる可能性があるため、診断票に記載されたすべての項目を満たすように注意が必要です。
健康診断の提出が遅れる・できないときの対応
家庭の事情、精神的・身体的な理由などで期限内の受診が難しい場合もあります。その際は、学校へ早めに相談することが何より大切です。
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提出期限の延長
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最寄りの医療機関の紹介
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スクーリング時の診断枠への案内 など
また、前籍校で健康診断を済ませている場合は、その結果を代用できる場合があります。診断書や成績証明とともに提出が可能か、必ず学校に確認しましょう。
通信制高校の健康診断はどこで受ける?病院選びと注意点
通信制高校に通う生徒にとって、健康診断の受診は法律で義務付けられている重要な学校行事です。しかし、全日制高校のように学校内で一斉に行われるわけではないため、「どこの病院に行けばいいの?」「歯科と内科を別々に受けるの?」「費用はどうなるの?」といった疑問がつきものです。
ここでは、通信制高校で健康診断を受ける際に、どこで・どうやって受けるのか、また病院選びで気をつけたいポイントを詳しく解説します。
通信制高校では基本「個別受診」が原則
通信制高校では通学頻度が少なく、生徒が全国に分散しているため、学校内で全員一斉に受ける健康診断は現実的ではありません。
そのため、多くの通信制高校では以下のような方針を取っています。
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生徒が自分で医療機関を探して予約・受診
-
学校から配布された診断票に記入してもらい、指定期限までに提出
つまり、健康診断は「自分でスケジュールを組んで進める」必要があり、セルフマネジメント能力が求められる行事といえるでしょう。
健康診断を受けられる主な医療機関一覧
健康診断を受ける際は、以下のような医療機関が候補になります。自宅からのアクセスや予約のしやすさ、費用などを考慮して選びましょう。
医療機関の種類 | 特徴・メリット |
---|---|
内科クリニック | 一般的な健診項目に対応している |
総合病院 | 一括で多項目の検査を受けられる |
地域の保健所(要確認) | 一部自治体では健診事業として実施あり |
歯科医院(別途) | 歯科健診が必要な場合に対応 |
※医療機関によっては、学校向けの健診メニューを用意している場合もあります。
「高校生の健康診断をお願いしたい」と電話で伝えるとスムーズです。
歯科・内科は別々に受診?病院選びの注意点
通信制高校の健康診断で注意したいのが、内科健診と歯科健診が別になることが多いという点です。
以下の点に注意しましょう。
● 内科・歯科は基本的に別施設で受ける
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内科(身長、体重、視力、聴力、尿検査、心電図、X線など)
-
歯科(虫歯、歯肉炎、噛み合わせ等)
総合病院でも歯科が併設されていない場合があるため、別々の予約が必要になることがあります。
手間を減らすためには、以下のような工夫ができます。
-
【裏技】内科の医師に「歯科健診項目の記入も可能か」相談する(視診で対応してくれることも)
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歯科のみ学校提出用のチェックシートがあれば持参して依頼する
● 病院に事前に確認を!
医療機関によっては、
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健康診断そのものを受け付けていない
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健康診断票に記入してくれない
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高校生の健診に慣れていない
というケースもあります。必ず予約前に、
「通信制高校の健康診断で、学校提出用の診断票を記入していただきたいのですが可能ですか?」
と伝えておきましょう。
費用と所要時間の目安
費用
健康診断は**自由診療(保険適用外)**となるため、自己負担が原則です。目安は以下の通りです:
項目 | 相場(円) |
---|---|
基本健診一式(内科) | 3,000〜6,000円 |
歯科健診 | 1,000〜3,000円 |
胸部X線検査 | 2,000〜4,000円 |
心電図検査 | 1,500〜3,000円 |
受診する医療機関や検査項目によって金額が大きく変動します。事前に見積もりを確認するのが安心です。
所要時間
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内科健診のみ:30〜45分程度
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フル項目(心電図、X線含む):60〜90分
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歯科健診:10〜20分
健診結果の提出形式と注意点
健康診断の結果は、学校指定の用紙に記入してもらうのが基本ですが、病院の診断書様式での提出も可とする学校も増えています。
ただし、以下の点には注意が必要です。
-
必要な検査項目がすべて記載されていること
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担当医師の署名・押印があること
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提出期限を厳守すること(遅れる場合は事前連絡を)
また、学校によっては「写真付きでPDF化してアップロード」などの方法を指定している場合もあるため、必ず学校の案内を確認して従いましょう。
健診費用はいくら?通信制高校ならではの経済的負担
通信制高校の健康診断は義務でありながら、全日制と違って「学校で一斉に無料実施される」ことが少ないため、多くの生徒が自費で医療機関を受診しています。この「受診料が自己負担になること」が、通信制高校に特有の悩みでもあります。
この記事では、通信制高校で健康診断を受ける際の費用の相場、負担の背景、そして経済的に厳しい家庭への対策や工夫について詳しく解説します。
通信制高校の健康診断は「保険適用外=自由診療」
まず知っておくべきことは、学校の健康診断は「病気を治すための医療行為」ではなく、「健康状態の把握・予防が目的の検査」であるため、健康保険が使えません。
そのため、病院で受ける通信制高校の健康診断はすべて**自由診療(全額自己負担)**となります。
学校で一斉に実施される全日制高校と違い、通信制高校では病院を自分で選んで個別に受ける必要があるため、費用も人によってまちまちです。
健診費用の内訳と相場|どれくらいかかる?
通信制高校で必要とされる健康診断項目をすべて受けると、次のような費用がかかることが一般的です。
項目 | 内容 | 相場(円) |
---|---|---|
基本診察 | 問診、身長・体重、血圧など | 1,000〜2,000円 |
視力・聴力検査 | 検査表や測定器を使って実施 | 500〜1,500円 |
胸部レントゲン | 結核・肺疾患等の確認 | 2,000〜4,000円 |
心電図検査 | 不整脈・心疾患等の確認 | 1,000〜3,000円 |
尿検査 | 糖・たんぱく・潜血など | 500〜1,000円 |
歯科検診 | 虫歯や歯肉炎のチェック | 1,000〜2,000円 |
合計(目安) | フル項目受診時の費用 | 6,000〜10,000円 |
もちろん、医療機関によっては「学生割引」や「簡易パック」を用意しているところもありますが、地域差・病院の料金設定によってばらつきがあるのが実情です。
全日制高校と通信制高校で「費用」に差があるのはなぜ?
保護者からよく聞かれるのが、「全日制は学校でやってくれて無料なのに、通信制はなぜお金がかかるのか?」という疑問です。
これは、学校の形態と実施主体の違いにあります。
全日制高校の場合:
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学校が校医や歯科医を招いて一斉に実施
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費用は自治体や設置者(公立なら県・市、私立なら学校法人)が負担
通信制高校の場合:
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生徒の居住地がばらばらで一括実施が困難
-
各自が自宅近くの医療機関で受けるため、自治体補助が適用されない
-
特に広域通信制(複数都道府県をまたぐ学校)では、地方自治体が補助できない
つまり、通信制高校の健康診断は「学校で実施できない」という構造的な事情により、どうしても自己負担が避けられないのです。
経済的に厳しい家庭への支援や工夫はある?
健康診断にかかる費用が6,000〜10,000円程度と聞くと、経済的に余裕のない家庭にとっては大きな負担です。特に複数の子どもがいる場合や、シングル家庭ではさらに深刻な問題になりかねません。
以下のような対策や工夫を行っている通信制高校・自治体もあります。
● 公立通信制高校:無料または一部補助あり
-
一部の県立通信制高校では、スクーリングにあわせて無料健診を実施
-
登校できる場合は、学校医による診断を受けることで費用ゼロに
-
例:神奈川県・愛知県・福岡県など一部自治体の県立高校
● 私立通信制高校:一部割引制度や提携医療機関の紹介
-
一部の私立通信制高校では、提携医療機関での受診で割引を受けられる
-
保護者に向けて「健診の出費が難しい場合は相談ください」と呼びかけている学校も増加中
● その他の工夫
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地元の保健所や地域包括支援センターに相談すると、安価な健診情報を得られることがある
-
総合病院よりも個人医院の方が安い場合がある(特に内科・歯科)
健康診断の費用がネックで受診できないとどうなる?
費用面の負担から「健康診断を受けるのを見送る」という判断は、将来的に不利益を招くリスクがあります。
● 進学・就職での証明書が用意できない
-
高校3年生の就職活動や進学時に健康診断書の提出が必要なケースが多い
-
提出できないと「自己管理ができない」と評価される可能性も
● 健康リスクの見逃し
-
学校健診は病気の早期発見にもつながる
-
気づかないうちに進行する疾患を見逃す恐れがある
そのため、金銭的な事情で受診が困難な場合は、必ず学校に相談してください。事情を伝えれば、代替案や対応策を提示してくれる場合もあります。
健康診断を受けないとどうなる?進学・就職に必要な証明とは
通信制高校では健康診断が「自己管理型」であることから、つい受けそびれてしまう生徒も少なくありません。しかし、「まあ受けなくても大丈夫かな」と軽く考えていると、思わぬ場面で不都合が発生することがあります。
この記事では、通信制高校で健康診断を受けないことによるリスクや影響、特に進学・就職・資格取得時にどんな問題が生じるかを具体的に解説します。
健康診断は法的に義務。受診していないと「未実施扱い」に
まず前提として、健康診断は**「学校保健安全法 第13条」により、全ての高校生に対して毎学年1回、定期健康診断の受診が義務付けられています**。
【参考リンク】
文部科学省|学校における健康診断の実施について
したがって、通信制高校であっても健康診断を受けなかった場合は「未受診(義務未履行)」とされ、学校側も保健記録に「受診なし」と記載せざるを得ません。
これは単なる自己判断では済まされない制度的な問題であり、生徒本人にも一定の影響があります。
健康診断を受けなかったときの3つの主な影響
① 進学(大学・専門学校)での健康診断書の提出ができない
高校3年生になると、進学に向けた出願書類のひとつとして、「健康診断書」の提出を求められるケースが多くなります。
特に以下のような進学先では必須です:
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医療・看護・福祉系の大学・専門学校
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体育・スポーツ・教職課程のある学部
-
公務員系(警察官・自衛隊など)の養成課程
健康診断を受けていないと、これらの提出書類が用意できず、出願資格を失う可能性もあるため非常にリスクが高いのです。
② 就職活動での企業提出用「健康診断書」が手配できない
高校卒業後すぐに就職する生徒や、アルバイト・契約社員などで働く場合も、採用の過程で健康診断書を求められることが少なくありません。
企業は「採用後の健康リスク」を把握しておきたいと考えているため、
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心臓や呼吸器系に問題がないか
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視力・聴力に異常がないか
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体格や健康状態に重大な異常がないか
といった基本情報を確認する目的で、履歴書と一緒に診断書を要求します。
健康診断を受けていない=提出できない、という状態では、「準備不足」と見なされる恐れもあります。
③ 留学・奨学金申請時に必要な健康情報が提出できない
通信制高校の生徒の中には、将来の留学や奨学金申請を考えている人もいるでしょう。
その際も、多くの申請フォームには健康状態に関する証明が必要です。
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留学ビザ取得の条件
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奨学金申請書類への添付
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渡航先の医療機関への提出用資料
特に海外の大学では、「入学後の医療的リスクを排除する」目的で詳細な健康情報を要求する傾向があるため、毎年の健康診断結果を蓄積しておくことが重要です。
健康診断を受けられない事情がある場合の対応方法
中には、身体的・精神的な事情により、「病院に行けない」「検査に強い不安がある」といったケースもあるかもしれません。
そうした場合でも、以下のような対策を講じることができます。
● 学校へ相談して「代替措置」の相談を
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提出期限の延長
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簡易項目への変更(X線・心電図を除外など)
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学校医による個別相談の案内
学校側も事情があることを把握すれば、柔軟な対応をしてくれる可能性が高いです。
無断で未受診のままにするのではなく、事情を正直に説明し、相談する姿勢が信頼につながります。
● 前籍校の健診結果を活用する
転校・転入したばかりの生徒は、前籍校で受けた健康診断結果を引き継ぐことが可能です。
その場合は、
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診断票のコピー
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成績証明書と一緒に提出
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転入直後に学校に確認
などの対応で「本年度の健診済み」として扱ってもらえるケースもあります。
学校に提出する健康診断票は“証明書”として価値がある
通信制高校の健康診断票は単なる学校の記録ではなく、将来の進学・就職活動で「公的書類」として機能する可能性が高い重要な資料です。
以下のような価値があります:
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病歴がなく健康であることの証明
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身体測定の記録としての利用(スポーツ系など)
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診断医の署名・押印がある正式な医療文書
提出先によっては「学校の様式ではなく、医療機関独自の診断書が必要」と言われることもありますが、事前にどちらの様式が求められるか確認することが大切です。
まとめ|健康診断は“将来の準備”でもある。受けなければ選択肢が狭まる
通信制高校の健康診断は、受けなくても即トラブルになるわけではありません。しかし、「受けなかったこと」によるリスクは確実に存在します。
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進学・就職・留学・奨学金申請時に診断書が出せない
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企業・学校から準備不足と評価される可能性
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健康面の問題に自分自身が気づけないままになるリスク
通信制高校は自由度が高い一方で、自己管理力が必要な学びの場です。健康診断もその一環として、毎年しっかり受診し、必要な証明書を整えておくことが、未来の選択肢を広げる第一歩になります。
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